迷子のウサギ?

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迷子のウサギ?(9)

<<はじめから読む!<8話 ガシャン、という物音に驚いて俊は飛び起きた。すわ泥棒か、一人暮らしの部屋でこんな音が鳴るなんて、と慌てて寝室を出て、はたと気づく。 そうだ、昨日から一人の生活ではなくなったのだ。実習という形で体よく複雑なヒューマ...
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迷子のウサギ?(8)

<<はじめから読む!<7話 床が硬い。寝返りを打つけれどもどうもしっくりこなくて、ウサオは溜息をついた。俊がそのうちラグを強いてくれると言っていたけれど、いつになることやら、と収納スペースをじっと見やって溜息をついた。自分が同居することにな...
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迷子のウサギ?(7)

<<はじめから読む!<6話 午後九時からの映画をぼんやりと見ているウサオに対して、「見たことあるか?」と聞いてみた。小首をかしげてからウサオは、ゆっくりと首を振った。残念ながら初見であるらしい。見たことがあれば、それをきっかけにまた何か思い...
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迷子のウサギ?(6)

<<はじめから読む!<5話 会話もなく、しばらくウサオは座椅子に座ってテレビを見ていた。病室にはテレビもラジオも何もなく、情報に飢えていたのだろう、じいっと見つめている。一人でいるときにはワイドショーやバラエティ番組はほとんど見ない俊だった...
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迷子のウサギ?(5)

<<はじめから読む!<4話 笹川と戻ってきたウサオの表情は堅かったけれど、大人しくなっていたので向こうは向こうでの説得が功を奏したのだと俊は思った。「そっちもOKか?」「うん。三船くんも同居大丈夫だって。ってことで笹やん、ウサオくんの当面の...
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保護中: 迷子のウサギ?(4)

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迷子のウサギ?(3)

<<はじめから読む!<2話 動物全般好きだ。だからヒューマン・アニマルも助けてあげたいと思った。だが一種だけ、許せない動物がいる。ウサギは現在アニマル・ウォーカーの保護対象に入っていないので、自分も相手をすることは絶対にないと思っていたのに...
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迷子のウサギ?(2)

<<はじめから読む! 笹川についていくと、次第にフロアに物々しい雰囲気が漂ってきた。制服姿ではないが、どう見ても警察関係者であろうスーツ姿の強面の男たちが目立つ。別に悪いことをしているわけではないのだが、俊は緊張に喉を鳴らした。 一つの扉の...
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迷子のウサギ?(1)

――三船みふねくん、ちょっと。  客員講師の高山たかやまに呼び止められ、俊しゅんは振り向いた。視線の先には女子学生が団子のような状態になっている。高山は背が低く童顔であるために、自身の年齢より十五歳は年下の女子大生たちに「かーわいい」などと...
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