魔眼の領主と千夜一夜

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魔眼の領主と千夜一夜(10)

<<はじめから読む!<(9) タウンハウスに移ってすぐ、貴族としての教育がスタートした。雇われ講師が中心となって行われたが、暇を見てはレイノルド自身もミュートのところにやってきて、教えてくれた。 昔から、座学は得意であった。マナーや教養とし...
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魔眼の領主と千夜一夜(9)

<<はじめから読む!<(8) ミュートの日々は、レイノルドの比べると暇で仕方がない。この屋敷で唯一、与えられる仕事もなく、昼間からブラブラしていることの多い、いわば「いいご身分」というやつだ。まったくもって喜ばしい事態ではないが。 これが本...
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魔眼の領主と千夜一夜(8)

<<はじめから読む!<(7) 屋敷に帰ってすぐ、ミュートはジェイクに呼び出された。眼鏡の奥の目を濁らせた彼は、「はい」と、何通もの手紙を寄越した。「これは……?」「レイノルド様のご命令で、あなたのいた教会の孤児院の子どもたちから預かって参り...
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魔眼の領主と千夜一夜(7)

<<はじめから読む!<(6) 結局、午前中だけでは議論は平行線、妥協点すら見つからなかったらしく、レイノルドはイライラしたまま代官の執務室から出てきた。その横顔と、疲れ切って五歳は更けた代官の顔を見て、おそらく彼はまったく折れる気はないのだ...
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魔眼の領主と千夜一夜(6)

<<はじめから読む!<(5) 翌朝すぐ、レイノルドは代官から昨年までの帳簿を受け取り、ものすごい速さで目を通し始めた。 普通、この手の書類を見るのは専門の人間がいて、領主がすべきは彼の説明を聞き、質問をして、納得ができたら決済印を押すことだ...
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魔眼の領主と千夜一夜(5)

<<はじめから読む!<(4)「……『豚のまるやキーック!』ブーブーマンの不意打ちによって、悪い奴はみんな、葬られたのでした。めでたしめでたし」 セックスをしなければ、不審死することがない。そう気づけたのは幸いであった。 ミュートはこれ幸い、...
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魔眼の領主と千夜一夜(4)

<<はじめから読む!<(3) 寝室には、レイノルドが待っていた。どうやら風呂はひとつではないらしく(城だから当たり前か)、彼もすでに湯浴みを済ませ、寝間着を着用している。 スケスケでなくて安心したような、どうして自分ばっかりという不公平さに...
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魔眼の領主と千夜一夜(3)

<<はじめから読む!<(2) お茶を飲み、夕食をともにして、だいぶ打ち解けることができたと思う。「今日は君が来てくれたお祝いだから」 と出てきた食事は、恋人との記念日にだいぶ奮発をした、ホテル最上階のレストランのディナーコースに匹敵する豪華...
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魔眼の領主と千夜一夜(2)

<<はじめから読む! 美勇兎みゆとというキラキラネームは、オタクである母がつけた。 一番好きなキャラクターの名前に「兎」がついていたので、自分の子どももあやかったのである。その暴挙を許可した父はオタクではなく、ただ妻にベタ惚れの男であった。...
魔眼の領主と千夜一夜

魔眼の領主と千夜一夜(1)

気持ちのいい風が吹いている。雲ひとつない快晴を見上げて、しみじみと「嫁入り日和だな」と呟いた男に、ミュート――菅原(すがわら)美(み)勇(ゆ)兎(と)は、胡乱な目つきを向けた。 ――何を言っているんだ、このオッサン。そもそも俺が嫁入りするこ...
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