BL 白金の花嫁は将軍の希望の花【6】 <<はじめから読む! <【5】 「お祖父様!」 夜になり、ジョシュアが帰宅した。 夕食の時間には間に合わなかったが、食後の茶を楽しんでいるところに、食堂に乗り込んできた彼は、開口一番、大きな声を上げた。 高貴な人間は大声を張り上げたり... 2023.12.08 BL白金の花嫁は将軍の希望の花長編小説
BL 白金の花嫁は将軍の希望の花【5】 <<はじめから読む! <【4】 結局、レイナールがジョシュアと再び顔を合わせたのは、三日後のことであった。 目の下に隈をつくり、表情は一層険しい。疲労がそうさせるのか、それとも仕事で気に入らないことがあったのか、レイナールは尋ねようとし... 2023.12.08 BL白金の花嫁は将軍の希望の花長編小説
BL 白金の花嫁は将軍の希望の花【4】 <<はじめから読む! <【3】 見送りの神官は、ごくわずかだった。 寝食をともにしたところで、白金の王子を友と呼んでくれる人間はいない。崇拝の目を向けられる生活は居心地が悪かった。 ボルカノでも宗派は違うものの、同じ神を祀っている。英... 2023.12.06 BL白金の花嫁は将軍の希望の花長編小説
BL 白金の花嫁は将軍の希望の花【3】 <<はじめから読む! <【2】 レイナール・アーノンが王家の養子になることは、産まれてまもなく、定められた。決して、己や父が望んだことではなかった。 母は産後の肥立ちが悪くて亡くなり、彼女を深く愛していた父親は、息子を手放したくないと抵... 2023.12.05 BL白金の花嫁は将軍の希望の花長編小説
BL 白金の花嫁は将軍の希望の花【2】 <【1】 グェイン侯爵の領地は、南の国境線に面した広大な土地であった。 歴史上、戦争が頻発していたこの地域では、いまだに様々な小国が小競り合いをしていて、周辺では飛びぬけた国力を持つボルカノ王国にも、時折飛び火する。 森を抜ければすぐ... 2023.12.04 BL白金の花嫁は将軍の希望の花長編小説
BL 白金の花嫁は将軍の希望の花【1】 「面おもてを上げよ」 想像していたのとは異なる声に、レイナールは一瞬、反応が遅れた。 母国で見た、ボルカノ国王の肖像画を思い出す。すらりとした威厳のある男だった。もっと若い頃は美形であったのだろうと推測できる。 彼の口から、怪鳥の鳴き... 2023.12.03 BL白金の花嫁は将軍の希望の花長編小説
ごえんのお返しでございます ごえんのお返しでございます【50】 <<はじめから読む! <【49】 エピローグ その日を境に、僕のスマートフォンは、姉からの着信を告げることがなくなった。頻繁にやりとりをする友人は学校にはいないから、大輔や渚からの着信があるくらいのもので、静かな毎日を送ることになった。 ... 2023.11.22 ごえんのお返しでございますライト文芸長編小説
ごえんのお返しでございます ごえんのお返しでございます【49】 <<<はじめから読む! <<5話のはじめから <【48】 一日中気を張っていたせいで、今日は食事がほとんど喉を通らなかった。昨日の今日なので、両親は僕のことを心配していた。 もともと、高校生男子にしては食が進まない方であるということは自... 2023.11.21 ごえんのお返しでございますライト文芸長編小説
ごえんのお返しでございます ごえんのお返しでございます【48】 <<<はじめから読む! <<5話のはじめから <【47】 翌日の午前中、親と交渉して休みをもぎ取ってきた大輔と合流して、糸屋へと向かった。嗅ぎつけたのか、大輔から聞いたのか、渚も一緒である。 気分のいい話ではない。大輔は僕の隠し撮り写真... 2023.11.20 ごえんのお返しでございますライト文芸長編小説
ごえんのお返しでございます ごえんのお返しでございます【47】 <<<はじめから読む! <<5話のはじめから <【46】 思い出した。すべて、思い出してしまった。 姉が死ぬ前日、つまり卒業式の日の夜の出来事は、僕の中では完全に黒歴史。思い出したくないトラウマになっていたのだ。 その諸悪の根源である... 2023.11.19 ごえんのお返しでございますライト文芸長編小説