BL オメガに説く幸福論(15) <<はじめから読む!<(14) アンジュの宿下がりが終わってから、エドアールに彼の置かれている状況を説明すると、「どうして兄上は」と、呆然としていた。 王の血に人一倍こだわっているのは兄王であり、そこに追従するのがベルジャン。クロードは我関... 2024.11.23 BLオメガに説く幸福論長編小説
BL オメガに説く幸福論(14) <<はじめから読む!<(13) 冬の寒さが厳しくなってきた。故郷では珍しかった雪も、こう毎日降ると、ありがたみが薄れてくる。「さあ、お茶が入ったよ」 久しぶりに、離宮には活気が満ちていた。アンジュが王城から離宮に宿下がりするに当たって、リッ... 2024.11.21 BLオメガに説く幸福論長編小説
BL 保護中: オメガに説く幸福論(13) このコンテンツはパスワードで保護されています。閲覧するには以下にパスワードを入力してください。 パスワード: 2024.11.20 BLオメガに説く幸福論長編小説
BL オメガに説く幸福論(12) <<はじめから読む!<(11) リッカは、父のことを知らない。兄弟の元には、折りに触れ、贈り物や手紙が来ていたが、自分宛のものはなかった。 その理由を、母は教えてくれなかったが、幼いながらにリッカは、悟っていた。 きっと僕のお父様は、お母様... 2024.11.19 BLオメガに説く幸福論長編小説
BL オメガに説く幸福論(11) <<はじめから読む!<(10) 背中の古傷が、疼く。 それは寒さのせいだけじゃないと、リッカは気づいている。 あの日触れた指先と、もしかしたら唇が、今もなお、這っているような気がして、じわじわと熱を孕んでいる。 気を抜くと、「傷物なんかじゃ... 2024.11.17 BLオメガに説く幸福論長編小説
BL オメガに説く幸福論(10) <<はじめから読む!<(9)「陛下はアンジュ殿の輿入れを望んでいらっしゃる」 とうとう来たか。 リッカは一度目を閉じて、心中の嵐を落ち着かせてから、「かしこまりました」と言った。本当は、血反吐を吐いてでも抵抗したいところである。 吐いたとこ... 2024.11.16 BLオメガに説く幸福論長編小説
BL オメガに説く幸福論(9) <<はじめから読む!<(8) 番う寸前のカップルがちらほらと現れてきたのを見て、リッカはあと少しで自分の役目も終わると、大きく背伸びをした。 問題があるとすれば、シャルル国王の件だ。 やはり王の番となると、アンジュしかいなかった。何度か茶会... 2024.11.12 BLオメガに説く幸福論長編小説
BL オメガに説く幸福論(8) <<はじめから読む!<(7) エルフの国の生活は、順調だった。 リッカはエルフ族の面々と顔を合わせた。身分の上下関係なく、彼らのうちアルファ因子を持つ者を記録していった。 いきなり番わせるわけにはいかない。相性のよさ、互いの感情を積み重ねて... 2024.11.09 BLオメガに説く幸福論長編小説
BL オメガに説く幸福論(7) <<はじめから読む!<(6) エルフという生き物の優雅さ、美しさとは対照的に、彼らの家は、どこか朴訥としていた。それは王城であっても同様で、森の民ではないリッカも、なぜか懐かしさを感じた。 自然との調和が、エルフの求める最良の生き方なのだと... 2024.11.07 BLオメガに説く幸福論長編小説
BL オメガに説く幸福論(6) <<はじめから読む!<(5) 結局、キルシュとランが正気を取り戻した状態で出てきたのは、三日後であった。 ランの首筋には、何度も執拗に噛んだ傷痕が残っていた。食事の差し入れやらなんやらで、何かと目をかけていたアンジュが「おめでとう」と言えば... 2024.11.06 BLオメガに説く幸福論長編小説