長編小説

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クレイジー・マッドは転生しない

クレイジー・マッドは転生しない(47)

<<はじめから読む! <46話  事件は二つ、犯人も二人。もしかしたら黒幕はひとりなのかもしれないが、その可能性はとりあえず置いておこう。  探偵団は二人から三人になった。泣き腫らした目からコンタクトを取り外し、眼鏡にチェンジした柏木は、い...
クレイジー・マッドは転生しない

クレイジー・マッドは転生しない(46)

<<はじめから読む! <45話  柏木は、ぽつぽつとコマ切れに話していたかと思うと、怒涛の勢いで喋ることもあった。聞いていると、誰かとの交流のシーンはつまらなさそうに、逆に脱オタを極めるために努力したあれこれについては、楽しそうに話している...
クレイジー・マッドは転生しない

クレイジー・マッドは転生しない(45)

<<はじめから読む! <44話 「あたし、中学時代はオタクだったの」  いや今もオタクだろ。  咄嗟にそうツッコミかけた俺の足を踏みつけたのは、仙川だった。背の高い彼女は、見た目は細身の女性とはいえそこそこの重量級。全体重を乗せられて、声に...
クレイジー・マッドは転生しない

クレイジー・マッドは転生しない(44)

<<はじめから読む! <43話 「まず先に言っとくけど、俺と呉井さんは、柏木のことを信じてるから」  柏木は一瞬、不意をつかれた表情になった。  彼女は結局、授業には出席しなかった。俺からの脅迫メールを見て、放課後になってこそこそと登校して...
クレイジー・マッドは転生しない

クレイジー・マッドは転生しない(43)

<<はじめから読む! <42話  放課後、俺たちはまっすぐ被服室へ向かった。今日は週イチの定例会の日ではないが、クラスの人間の目がない場所となると、一般生徒からは存在を忘れられている、この特別教室しか心当たりがなかった。  使用されていない...
クレイジー・マッドは転生しない

クレイジー・マッドは転生しない(42)

<<はじめから読む! <41話 「別にそういうわけじゃないけど」  うっかり早口になってしまった。彼女はぎゃはは、と笑った後、目配せでグループ内で無言の相談をしている。自分たちの知っていることを、俺に話すべきか。話すとしたら、どんな風におも...
クレイジー・マッドは転生しない

クレイジー・マッドは転生しない(41)

<<はじめから読む! <40話  グループトークで二人で呼びかけようが、個人的に柏木宛にメッセージを送ろうが、既読はつかなかった。ますます怪しい。あまり追いつめても、ブロックされてしまうかもしれないので、何度もメッセージを送信するのは我慢し...
クレイジー・マッドは転生しない

クレイジー・マッドは転生しない(40)

<<はじめから読む! <39話  帰宅部の生徒はとっくに帰ってしまったし、部活動の生徒たちは教室になど用事はない。おそらく俺たちが最後だろう。 「ん?」  廊下を走り去って行ったのは、あれは柏木じゃないか? 俺たちが来たことに気がついていた...
クレイジー・マッドは転生しない

クレイジー・マッドは転生しない(39)

<<はじめから読む! <38話  不審な人物、なんて学校に頭の沸いた変質者がやってきたみたいじゃないか。職員室にまで尋ねに行こうとした呉井さんを、俺は全力で止めた。学校が臨時休校になり、警察沙汰になってしまう。クレイジー・マッドの名前に拍車...
クレイジー・マッドは転生しない

クレイジー・マッドは転生しない(38)

<<はじめから読む! <37話 「呉井さんってさ」  次の日の放課後、俺は呉井さんの後ろをついていった。振り向いた彼女は、いつもどおりの美少女っぷりを発揮している。 「何ですか? 明日川くん」 「いやいやいや、何ですか、じゃなくてね。その格...
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