BL 右手じゃ足りない(6) <<1話から読む! <5話 お任せします、という言葉どおりに、祥郎は新宿の街を連れ回した。 美容院の予約から、飛鳥に似合いそうなブランドの情報収集、昼に何を食べるかというところまで、全部祥郎が決めた。 「こんなに食べられるかな……」 ... 2020.03.25 BL右手じゃ足りない長編小説
BL 右手じゃ足りない(5) <<1話を読む! <<4話 自分の手や顔を拭いて、飛鳥の下肢も丁寧に清めた後、祥郎の身を焼いたのは、罪悪感だった。 (やばいって……どう考えても、やりすぎだって……) 熱が冷め、自分の行動をよく振り返れば、勃起不良の改善を手伝う、という... 2020.03.24 BL右手じゃ足りない長編小説
短編小説 きらきら星のばんそう者 黒板の前で発言をするのは、優等生と相場が決まっている。一度も染めたことがないだろう黒髪を、きっちりと二つに結んだ副委員長を従えて、学級委員の眼鏡の少年が、か細い声を精一杯張り上げている。 私は不自然にならないように、辺りを窺った。こういう... 2020.03.24 短編小説青春
お知らせ 電子書籍情報 ☆小説 イマジナリリィ(いろ葉書房)(2023年5月配信) ブログ他にアップしていた女子校が舞台の小説、百合小説を短編集としてまとめました。収録作…『初恋をきれいにあきらめる方法』『映えない友達』『月色果実』『天使と羊飼い』『初恋はカラメル... 2020.03.24 お知らせ
BL 右手じゃ足りない(3) <<1話から読む! <<2話 ぐすぐすと鼻を鳴らして泣く飛鳥は、また新たな顔で、祥郎の目を惹きつける。 人見知りで大人しく、根暗な青年ではない。先輩に食ってかかる生意気な青年でもない。 「ほら。まずはズボン穿こう。な?」 言葉だけでは... 2020.03.24 BL右手じゃ足りない長編小説
BL 右手じゃ足りない(2) <<1話から読む! 手元に水着の女性の写真集を置いておくことに、飛鳥が耐えきれなくなるのではないか。 祥郎は期待して、三日待った。 しかし、飛鳥は祥郎の顔を見るなり、逃げ出してしまった。背中を丸め、挨拶のひとつもない。文字通り脱兎のご... 2020.03.24 BL右手じゃ足りない長編小説
BL 右手じゃ足りない(1) 「汚らわしい!」 坂城さかき祥郎よしろうが、時任ときとう飛鳥あすかの声をきちんと聞いたのは、それが初めてだった。 勿論、存在は認識していた。飛鳥だけではなく、上京したての一年生たちを一人一人気に留めておくのは、この「北洋寮」の寮長として... 2020.03.23 BL右手じゃ足りない長編小説
ホラー のしかかる時の十字架 男の怒鳴り声はいつも、秋生あきおの心を容赦なく殴りつけ、急速に冷やしていく。例え対象が自分ではなかったとしても、敏感すぎるきらいのある秋生は、自分のこととして受け止めてしまう。 横目で見ると、皿を割ってしまった新人の女子大生が、店長から厳... 2020.03.23 ホラー短編小説