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重低音で恋にオトして(7)

<<はじめから読む! <6話  あの日、響一自身の言葉が心に残っていると語ってから、彼はずいぶんと気を許してくれた。ようやく友人になれたのか、響一の口から敬語が消えた。  嬉しい変化であったが、もともとのお喋りの...
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重低音で恋にオトして(6)

<<はじめから読む! <5話 「あれ~? 松川まつかわじゃん。それに鈴木も。お前ら知り合いだったのかよ」  耳障りな甲高い声で、しかも早口。顔を見なくてもわかる。石橋である。  少数精鋭を謳う医学部は、学生...
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重低音で恋にオトして(5)

<<はじめから読む! <4話 「響一、こっちこっち!」  SNSでの癖で、「キョウ」と呼びかけそうになって、一度飲み込んだ。所在なさげにしている響一に、手をひらひらと振る。 「敬士くん。お待たせしました」 ...
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重低音で恋にオトして(4)

<<はじめから読む! <3話  自室のベッドの上、スマホを前にしてちょこんと正座した敬士は、緊張していた。  おかげで、待ちわびていたコール音とともにスマホに手を伸ばしたのはいいが、手が滑って落としてしまった。 ...
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重低音で恋にオトして(3)

<<はじめから読む! <2話  土下座をなんとかやめさせた敬士は、キョウ……本名・鈴木すずき響一きょういちと、リビングダイニングのテーブルを挟んで向かい合った。  響一は、茶を出してくれた。湯呑みを持つ手が、カタ...
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重低音で恋にオトして(2)

<<はじめから読む!  目を開ければ、見知らぬ天井だった。  敬士がヤリチンと呼ばれる人種なら、隣に見知らぬ女性が……というシーンである。しかし悲しいかな、敬士は童貞。ベッドには、他人の温もりはない。  しばらく...
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重低音で恋にオトして(1)

 四人兄弟の三番目として生まれて、今年で二十一年。  そのおかげか、空気を読む能力には長けていた。  年上の新入生相手にどう対応すべきか悩んでいる先輩とか、タメ口になっては語尾だけ「……ッす」と、中途半端な敬語に直す同...
ライト文芸

不幸なフーコ(36)

<<はじめから読む! <35話 「おい。野乃花。遅刻するぞ」 「遅刻するのは哲宏だけでしょ。私は余裕だもん」  自転車での道のりは、哲宏の学校の方が遠い。私はすでにショートカットルートを開拓しているのだ。も...
ライト文芸

不幸なフーコ(35)

<<はじめから読む! <34話  冬休み中に謝らなければならない人は、もうひとりいる。  青い顔をしていた私に、「ついていこうか?」と、哲宏が申し出たが、断った。私が向き合わなければならない問題だ。これ以上、哲宏...
ライト文芸

不幸なフーコ(34)

<<はじめから読む! <33話  思い立ったが吉日、私は風子の家に向かった。彼女の祖父母にどう思われているかわからなかったので、呼び出しは哲宏にしてもらった。 「天木、今は出かけてるって」  今日は朝から冷...
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