『黒鉄の王と暁のつがい~永久の花嫁~』(鳥野りと)

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インディーズ小説・漫画

梅雨入りしてしまったようですね……。

そんな季節に合わせて、noteに短編をアップしています。
コバルト短編小説新人賞で選外だったものですが、読み返してみるといい感じでは?
(基本的に自作は全部面白いと思っている人)

【小説】梅雨に彩花(いろばな)|葉咲透織(はざきとおる)|note
 大きく武骨な手から、丁寧な文字――読みやすい、とは言わない。癖はない。だが、ちまちました文字は、老眼鏡にクラスチェンジしたと噂の担任には、読みにくいに違いない――が生まれるのは、興味深い。  この年になってやることはないけれど、昔はてのひら同士を合わせて、大きさ比べをよくやったものだ。あの頃から雄三(ゆうぞう)...

家から一歩も出ないで読書をするなら、電子ですね♪

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『黒鉄の王と暁のつがい~永久の花嫁~』

今日のレビューはこちら!

『黒鉄の王と暁のつがい ~永久の花嫁~』(鳥野りと)

前世からの因縁に導かれるファンタジーBLです。
ファンタジー、自分で書くのは苦手(いくつも没プロットがある)ですが、読むのは好き。

表紙が惚れ惚れするくらいステキですね!

主人公の柚稀ゆずきは、天涯孤独の身。
両親を喪った後、親代わりに支えてくれているのは黒鉄くろがねという、不思議な男。

この黒鉄と柚稀(と当て馬のシナト)との間の前世の因縁が、今の彼らの関係にも影を落としています。

柚稀は前世のことを夢で見ますが、記憶は蘇らないまま。
黒鉄は最愛の彼を愛おしいと思いつつも、柚稀自身のために、いつかは身を引かなければならないと考えて、柚稀の想いを苦しみながらも拒絶します。

で、このすれ違いがとんでもない事態を引き起こすわけですね……!

黒鉄に何も言わずに町の外へ出た柚稀。
彼の一族は、町から出ると死ぬという呪いにかかっているのですが、自分が無事であることにホッとしたのも束の間、どこともわからぬ異世界へ呼ばれてしまいます。

「あ~、前世で結ばれなかった二人が、今世では結ばれる話なんだなあ」

と、想像して読んでいたので、あまりの事態にびっくりしました。

その後も柚稀の夢を通して、読者たる我々は彼らに起きたことを徐々に知っていきます。

黒鉄が黒鉄になり、前世の柚稀が「暁」という名を得るシーンは、エピローグの感動にそのまま直結します。

「お前は光だ。俺の希望であり、俺の夜明けだ」

エピローグより

ところで街を出た瞬間に柚稀を異世界にさらったシナトですが……

か、可哀想……! 当て馬としか言いようがない、本当に可哀想……!
きっと初恋だったんだよね。
初めて優しくしてもらって、しかも真名までもらったんだもん、好きにならざるをえないよね……!

そしていつもなら、「当て馬もハッピーになれますように」と祈るのですが……。
彼の幸せなビジョンまるで見えない
ずっと初恋をあたためていそうな気しかしない……
か、可哀想……!(三度目)

何よりも柚稀を優先しようとする彼のこと、最初胡散臭いしちょっと嫌だな~、と思っていたのですが、最後には好きになることができました。

「柚稀」じゃなくて「暁」を愛しているのでは? 
と、想いが通じ合ってもさらにひとねじれありそうになりました。
でも、黒鉄が7年の柚稀の親代わりを経て、考えを変え、柚稀自身を尊重しようとしてくれて、ホッとします。

黒鉄の台詞で、

「ああ、お前は強いな。お前は優しく、美しく、聡明で、強い。そして何よりも自由だ。その自由な心が、俺には嬉しい」

本文より

というのが、じんわりと沁みます。

神に捧げられるために人から隔絶されていた前世の彼が、自由になったのが何よりもうれしいのだ、と。

しみじみと愛しい、ファンタジーBLでした。

作者の鳥野りとさんのtwitterはこちら。(※別PNです)

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