『虎族皇帝の果てしなき慈愛』(はなのみやこ)

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レビュー

このご時世、プロになるにはファンタジー小説(BLにしろ何にしろ)を書けないとやっていけないんだろうなぁ、と思っています。

しかし私、ファンタジー苦手なんです。
読むのは(昔ほどは)苦手じゃなくなりましたが、書くのは今でも難しい。
というか、短編しか書いたことがありませんね。

↑どっちも後味が悪いファンタジーでした!

逃げてばかりもいられないので、ファンタジーを勉強したいと思います。

転生モノでも現地モノでもOK。
BLがいいけど、BL以外でもOK!

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『虎族皇帝の果てしなき慈愛』

ファンタジーBLということで、今日はこちら。

はなのみやこ先生の『虎族皇帝の果てしなき慈愛』(ラルーナ文庫)

WEBサイト発の『後宮を飛び出したとある側室の話』を皮切りに、いくつもの出版社から作品を刊行されていらっしゃいます。

7月末には、シャレード文庫から新作『ファーターと愛弟子~寵花は師の手で花開く~』が出版される予定。
まさに新進気鋭という言葉が似合う作家さんです。

虎族が支配する隣国・ヴィスナーの皇帝に嫁ぐことになったノエル。
生国のヘルブストの学院では、平凡な容姿と引っ込み思案な性格に釣り合わない、王太子の婚約者という立場から妬まれ、馬鹿にされて、すっかり自信を無くしています。

元々虎族への偏見もなく、ヴィスナーの言葉を学んでいたノエルは、自らの意志で輿入れをしました。

もうこの時点でね、「王太子ざまあ!!!」ですよ。
本当は好きなのに、素直になれずについ意地悪しちゃう……が許されるのは、子供だけ!
人柄とか接し方によっては許容範囲の場合もありますが、お前はダメだ!
こんなにノエルは努力してるのに……!
少しくらい優しくしてやれよ……!

ってことで、嫁ぎ先の皇帝・ファリドが恐ろしい噂とは異なり、めちゃくちゃ優しくてノエルを言葉でも態度でも愛してくれるのが、王太子の冷たい態度との対比で萌え!

ノエルが自分の言いたいことを言い出せずにいるときも、辛抱強く待ってくれる出来た皇帝陛下です。

ちなみに虎族なのでファリドは虎耳なんですけども、段階的に変化することができます。
完全なる虎の姿と中間の獣頭(というの?)の姿と楽しめるのも、萌えポイント。
中間形態でのエッチなシーンもありなので、お好きな方はチェック!

ファリドの愛に包まれながら、ノエルが成長していく姿。
そして彼の姿を見て、人間嫌いの一部虎族が考えを改めていくのがよかったです。
最終的にはね、あの王太子もね、改心しますしね!(許すとは言ってない)

はなのみやこ先生のtwitterはこちら

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