『黒衣の公爵』シリーズ(剛しいら)

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レビュー

ファンタジー修行を続けております。

みかみ黎先生から教えてもらったシリーズ四部作の感想です。
(とはいえ、三部作+番外編で、番外まだ読み終えてないんだけど)

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『黒衣の公爵』『紅の大王』『白銀の麗人』

剛しいら先生の『黒衣の公爵』シリーズ。

(珠黎先生のイラストを見ると、『竜の眠る海』シリーズを思い出す、いにしえのコバルト文庫オタクの私)(なお、本編は読んでいない……)

ファンタジーはファンタジーでも、SFファンタジーです。
冒頭で突然、宇宙移民がどうとかこうとか出てきて、一瞬開く本間違えたかと思った。
当たり前のようにロボット、人工知能が出てきます。
魔法や謎生物(は、いるけど)のファンタジーをお求めの場合は、違う本を読みましょう。

懐古主義の女王によって治められる北青王国の王子・シオンは特使として一時休戦中の敵国・南紅大国に派遣される。
黒衣の公爵……彼を愛した者は皆、悲惨な死を遂げる運命にある……としての働きを期待され。

この、「運命という武器しか持たない暗殺者」っていうフレーズが刺さります。
なんて美しく、ドラマチックな肩書なのかと。
そして運命に打ち勝つ自信に溢れた南紅大国の王・天人の豪胆っぷりに惚れ惚れします。

ところどころに挿入される、シオンの忌まわしい話が本当に悲惨。
彼の美貌が男たちを狂わせて、勝手に死んでいくわけですが。
兄のエドワードは嫌いですが、士官学校でシオンの取り合いを演じていた二人は好きです。

二巻の『紅の大王』で、「よかったよかった大団円」と思ってたら、ラストにどんでん返されて「次巻に続く!」だったので、リアルタイムで読んでいた人は、三巻の発売にじりじりしていたのだろうな……。

唯一気になる点があるとすれば、天人の一人称が「天人」なのがめちゃくちゃ違和感でした。
できる王様のはずなのに、なんでそこだけ幼いのか……。
あと、天人の側近の仁とシオンが唯一連れてきたお供のアンディの恋模様をもっと読みたかったです。
仁が口下手すぎて間が持たないかもしれないけど!

【2020年7月24日追記】
番外編の『青銅の愛人』も読了しました!
アーサーがアダムのことを、身代わりではなく本気で愛していく様がよかった。
そして私が読みたかった仁×アンディの結婚披露宴が! ありがとう!!
アンディは婚約の儀式を邪魔したアーサーに対して文句のひとつやふたつくらい言っても許されるよ。
そしてそこから、アーサーの友達になってやってくれ。
アンディならできる!!

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