妖魔と下僕の契約条件②(椹野道流)

スポンサーリンク
レビュー

9月半ばに購入した本、ラスト!

『妖魔と下僕の契約条件2』(椹野道流)

↑Amazonに飛びます。

以前、アズノベルスから出ていた『妖魔なオレ様と下僕な僕』シリーズをリライト。
あちらは完全にBLだったので妖魔の司野のご飯が正路とのエッチでしたが、こちらは角川文庫。
BLレーベルではないので、添い寝に留まっています(現状)。

↑紙の本は絶版ですが、電子書籍は先生の強い要望でそのまま。
(ってか今気づいたけど、全巻読み放題対象じゃないか……! あとで読み比べしよ!)

再びの浪人が決定、バイト先もクビになる。
まさに踏んだり蹴ったりの正路は、とどめとばかりにひき逃げされ、瀕死の重傷を負ってしまう。
そこに現れた美貌の男・司野は、ちぎれた正路の足を貪り、「気に入った」と言って、下僕になることを条件に助ける・・・・・・。
という出会いを経ての二巻。

今回は女子高生の間で「ラッキーアイテムを売ってくれる店」として有名になった司野の店(骨董屋・もれなく付喪神)に、ライターの女性(強引!)が現れるが、彼女はどうやらきな臭い事件のことも追いかけていて・・・・・・。

二巻は司野のご主人様である辰巳辰冬さんの人となりが、少しずつ明かされます。
この人、たぶん旧シリーズ読んでいたときも思ったけど、変な人だよなあ・・・・・・。
印象的な言葉として、


「命尽きる日が遠くないというのは、神仏の慈悲であろうな。人より遙かに長く生きねばならぬ妖魔のお前は、いかにも哀れだ」

『妖魔と下僕の契約条件②』P140

というのがありますが、これは彼が陰陽師という光と闇の狭間のポジションにいるからこそ、こんな持論を語っているんじゃないかな、と思う。

1000年以上生きている司野が、若く物知らずな正路を教え諭し、正路が成長していく過程が魅力のひとつ。
なんとなく、香月日輪先生の『地獄堂霊界通信』や『妖怪アパートの幽雅な日常』を思い出すのは、いずれも人の理から若干ずれたところにいる大人たちが、子どもたちを導いているからかな。

まあ、司野は龍さんと比べると子どもっぽいんですけどね。
だいたい辰冬さんの受け売りなので。

司野が下級妖魔をばりぼり食べたり、口から妖魔を出したりするシーンはとてもホラー。というかグロテスク。
美しさとグロって正反対なのに、どうしてこんなにしっくりくるんだろう。

ところでひき逃げ犯への復讐、二巻で終わるって早くない?
もっと引っ張ったかと思った。
まぁ、元々BLですからね。
クソ野郎への制裁なんてはよ終わらせて、主役二人をいちゃいちゃさせるのが正解です。

ランキング参加中!
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村 小説ブログ 小説家志望へ
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説家志望へ



コメント

タイトルとURLをコピーしました