「へたくそ王子と深海魚」(川琴ゆい華)

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レビュー

続きまして現代日本(どっちかといえば)ラブコメ~。

「へたくそ王子と深海魚」(川琴ゆい華)

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もうとにかく、セックスが下手で受けを怒らせてしまう年下攻めが可愛くて萌える!


川琴先生もあとがきで言ってたけれど、たとえ童貞であろうとも、床上手なのが当たり前なのがBLの世界。
初めて同士でも失敗しないし、最初は痛くても、絶対途中で気持ちよくなれるわけで。
(自分で書いてても本当にそうだ・・・・・・! と気づいた)
(でもBLよりJUNEと呼ばれることが多かった時代は無理矢理が多くて受けはよくケガをしていたな)
作中の受け・奏は幸いケガはなくてよかったです。

セックスが下手以外は、攻めの恒生くんは恋愛巧者な気がします。
同じ仕事が忙しくて恋愛が下手というカテゴリであっても、口説くときのツボは心得ているというか。
本には付箋を「萌えた!」「いいな!」「伏線か?」みたいなところにベタベタ貼りつけているんですが、だいたい恒生が奏にアプローチしているところです。
ちょっぴり甘えたな感じに、でも男らしくアピールしていくの、まさしく年下攻め、かくあるべし!

なんか自分としては珍しく、攻め萌えな話。
受けの目を通じて描かれた攻めが、めちゃくちゃ魅力的だからなんですよね。
(私の書くものに足りないもののひとつである・・・・・・)
当然、視点人物である受けも格好いいんだな~、これが。
合コン阻止に奔走したり、恒生を壁ドンしたり、男前受け。
壁ドンシーンに関しては、イラストあって、めちゃくちゃ好きです。
ちょっと怯えている恒生が可愛い。

あんだけ深海魚ぶってぼーっと生きていた奏が、お付き合い始まってから頑張るのも、これまでの恋人と恒生とが違うんだな、と思った変化でした。
自分の知らないところで変化されたら、そりゃ疑いたくもなるよねって話ですが。

作中の奏のセリフ、

「(前略)本当の恋愛なら、誰にとってもドラマになるんだな」

『へたくそ王子と深海魚』「深海魚も恋をする」P105

が、「これこれこれぇ~! BLに求めるものこれこれ~~!!」って、興奮しました。

恋愛っていうのは普遍的なもので、特殊なものじゃない。
(誰もがする、とは言わない。でも殺人事件に毎回巻き込まれるとか、異世界転生するとかよりは、そこら中に溢れているものでしょ?)
けれど、世の中にはたくさんの恋愛をテーマのひとつに掲げた作品が、今この瞬間も生み出されている。
普通の人たちが普通に恋愛しているだけなんだけど、それが本気だと読み手に伝わったときに、ドラマが生まれるんじゃないかな。
リアルじゃなくてリアリティってよく聞くフレーズ、何かがつかめそうな気がする……。

まぁ今のとこ、自分で書けますか? って話になると、ちょっと待ってくれ! ってなるけど・・・・・・。

セックス、身体の相性がテーマのひとつなので、エッチなシーンはいっぱいあります。
特に後半、お付き合いしてからはひたすらイチャイチャしています。
あと、二人とも一生懸命働いている男たちで面白かったです。

お仕事BLってやっぱりいいよな~。
(ろくな就業経験のない私は読み専であることに強いコンプレックスを抱いています)

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