『海辺のリゾートで殺人を』(楠田雅紀)レビュー

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レビュー

久しぶりに本屋へ行って、5月の新刊を3冊購入してきました。

自分のところの店舗も6月から時短で再開となりましたが、もう我慢できなかった……というか、自店舗が混みあう想像しかできず、そこであれこれ買う余裕はなさそうだったから……いいよね! うん!

そしてやはり、紙の本が好きだなぁ、としみじみしました。いつかは出すぞ、紙の本! と心を新たにしました(その割に今日の原稿は読書に励んでしまって、あまり進んでいない)。

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『海辺のリゾートで殺人を』

3冊中2冊すでに読み切った(馬鹿みたいに速い)ので、さっそくレビューをします。

『海辺のリゾートで殺人を』 (キャラ文庫)(楠田雅紀)

キャラ文庫、昔はいろいろ買ってたんですけど、

↑とか全巻実家に揃えてました。実家リフォームのときも「『東京ANGEL』と『やってらんねェぜ!』だけは捨てないでくださいお願いします」って言ったくらい好き。今度帰省したらこっちに持ってこよう。電子ないっぽい……。

中学で読んだときと高校入って主人公たちと同世代になったときと、主人公たちと同じ大学を受けるってなって合格したときとで違う感慨に耽りながら読んだことを、しみじみと思い出します。

閑話休題。

最近ご無沙汰だったキャラ文庫。そしてお名前は存じ上げていたものの、一度も読んだことがない作家さんの作品。購入動機は何かというと、「ミステリ」というジャンルだったから……!

中高と「メフィスト賞」作家メインに講談社ノベルスばかり図書館で借りていた私、大学のサークルも「SF,Fantasy,Mystery,etc」を掲げた文芸サークルに所属していた私(ただし自分が書くのは「etc」に該当するようなのばっかり)、BLやライト文芸と同じくらい、ミステリが好きなんですよ……!

(全然関係ないんだけど、楠田先生のtwitterで「ミステリー」じゃなくて「ミステリ」とおっしゃっているのが「ミステリファンだな……! って感じでにやにやしました。ミステリ好き、気づけば「ミステリー」じゃなくて「ミステリ」って言うようになっている説ある)

あ、ネタバレ感想はページ区切るので、先にお知らせしますね
楠田先生のtwitterはこちら
ハッシュタグ付きで読了報告をすると、ネタバレOKの鍵垢ご招待いただけるそうです。

今までもBLミステリはたくさんあったと思います。

例えば同じキャラ文庫だと、

とか、コミックスなら

なんかが有名どころでしょうか。

しかしこの作品の特筆すべきところは、

  • 警察関係者がいない(いるけど役には立たない)
  • 孤島のリゾート施設で起きるクローズド物

ということです。


BL×ミステリを成立させるためには、「警察」「探偵」「裏社会」「法医学や心理学の学者」という登場人物や、「被害者と加害者」「捜査員同士のバディ」と言った関係性が必要だと思い込んでいたので、とても新鮮でした。

特に綾辻行人を読んでミステリに目覚めた私、謎の館! 雪深い山荘! 新本格ミステリといえば! な、クローズドケースが大好物です。

タイトルもなんだか、赤川次郎の作品にありそうで、ワクワクしますよね!!

昔読んだ、『あの頃のBLの話をしよう [BLインタビュー集]』で、どなたかが「BLはSFっぽいものもミステリっぽいものもファンタジーっぽいものも全部受け止め、受け入れてくれる」的なお話をされていて、深く頷いたわけですけれども、ここまで全力でミステリしてくれる作品に出会えるとは、思ってもみなかったです。

ここから先はネタバレをします。読了前の方は、先に進まないように。

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