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ライト文芸

高嶺のガワオタ(5)

<<はじめから読む! <4話  頭を隠してしまえば、視界はとても狭かった。 「今日はイベントが分散してるから、いつもより少ないと思うよ」  などと次郎は言っていたが、飛天の目に入るのは、人、人、人の群れである。子供たちの歓声を受けて、飛天は...
ライト文芸

高嶺のガワオタ(4)

<<はじめから読む! <3話  何も知らされないまま迎えた、土曜日の早朝。  飛天はテントの中で、後悔していた。汗をかくから着替えを用意しろ、と言われたので、どんな激しい肉体労働なんだと思っていた。  しかし、蓋を開けてみれば、肉体よりもむ...
ライト文芸

高嶺のガワオタ(3)

<<はじめから読む! <2話  急かされながらも朝食を終えた。結局皿洗いは、妹がやってくれる。  働いているわけでもなく、学校に通っているでもない。なのに、家事すらまともにできない。情けないやら申し訳ないやら、そういった感情を飛天は露にしな...
ライト文芸

高嶺のガワオタ(2)

<<はじめから読む!  リビングダイニングに落ち着いた飛天は、朝食に箸を伸ばしながら、母親の不在について聞いた。父は仕事だろうが、母がこの時間帯にいないのは、買い物か何かだろうか。  水魚は呆れて物も言えないという風に、飛天の顔をじっと見る...
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高嶺のガワオタ(1)

太陽が眩しかったから、人を殺したのは誰だっけ?  いや、それとも芋虫になったんだっけか?  朝日の眩しさに目を開けても、思考は上手く働かない。これは二度寝に励むほかない。  品川しながわ飛天ひてんの朝は遅い。学生でもなければ、働いてもいない...
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