ファンタジー

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孤独な竜はとこしえの緑に守られる(42)

<<はじめから読む! <41話  いまだ。  ベリルは勢いよく飛び出す。カミーユに手を出させるわけにはいかない。  膝のばねを駆使して、下からナーガの顎に向かって頭突きする。普通の人間ならば、自分もダメージを食らうところだが、ベリルは頭部も...
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孤独な竜はとこしえの緑に守られる(41)

<<はじめから読む! <40話  誰もいなかったのである。  全員が同じ時間に休憩を取るとは考えにくい。職務怠慢か。  いや、人間生まれのシルヴェステルのことを軽んじてはいても、竜王の命令に背けば、怒りを買う。よくて失職、悪くすれば極刑に処...
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孤独な竜はとこしえの緑に守られる(40)

<<はじめから読む! <39話  首には所有の証の首輪を嵌められ、足首の枷は長い鎖でベッドに繋がれた。ぎりぎりで部屋から出られない長さで、引きずるにはベッドは重すぎる。身体は丈夫でも、力は一般的な人間族並のベリルでは、無理に脱出することは不...
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保護中: 孤独な竜はとこしえの緑に守られる(39)

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孤独な竜はとこしえの緑に守られる(38)

<<はじめから読む! <37話  雨が降りそうだ。  つい今し方まで晴れていたのに、急激に増えた黒い雲を見上げて、ベリルは首を傾げた。  自由に城内を歩くことを制限されているベリルにとって、庭園の散歩は唯一の気晴らしであったが、中止して部屋...
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孤独な竜はとこしえの緑に守られる(37)

<<はじめから読む! <36話 「陛下……陛下」  土木工事の優先順位を争う領主たちの主張を書いた書状の精査に集中していたら、声をかけられた。ベリル、と顔を上げたシルヴェステルだが、残念ながら輝く笑顔はそこにはない。  露骨に肩を落として残...
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孤独な竜はとこしえの緑に守られる(36)

<<はじめから読む! <35話 「兄は絶対に生きているはずです。ミッテランに連なる者が、そんなに弱いはずがない」  真剣な表情で兄を追い求めるカミーユに、ベリルが抱いたのは同情ではなく、違和感であった。 「探して、どうするつもり?」  生き...
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孤独な竜はとこしえの緑に守られる(35)

<<はじめから読む! <34話 「探しているのは、腹違いの兄です」 「お兄さん?」  ミッテランといえば、当主は現在宰相を務めている、名門の家系だ。ベリルが直接顔を合わせる機会はないが、夜会で慇懃な挨拶を受けた。シルヴェステルとは表面上は対...
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孤独な竜はとこしえの緑に守られる(34)

<<はじめから読む! <33話  マリアンヌの手引きによって連れてこられたのは、やはり娼館であった。彼女の生きる世界は狭い。市場に買い物にだってたまに出かけるが、日の当たる場所では生きられないと知っているから、すぐに路地裏の花街へと戻ってき...
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孤独な竜はとこしえの緑に守られる(33)

<<はじめから読む! <32話 「いや。好きな人に渡すプレゼントだから、自分で稼いだ金で買わなきゃ」  好きな人。  ジョゼフの言うそれは、当然ナーガのことである。初めて見た瞬間に、心奪われたと言っていた。確かにナーガは美しく、優しい。ジョ...
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