BL 臆病な牙(3) <<はじめから読む! <2話 店を出て、二次会に行こうと盛り上がる皆の輪から、冬夜はこっそりと外れて帰路についた。 電車に乗っている途中で、分厚い雲から雨が降ってきたので、扉に寄りかかりながら、冬夜は舌打ちをした。近くにいた女性客が、青... 2020.06.27 BL臆病な牙長編小説
BL 臆病な牙(2) <1話 冬夜がコンビニに通い、「かざまき」という名の店員と少しでも距離を縮めたいと思ったのは、この夏のことだった。 その日、サークルの活動の打ち上げコンパに参加していた冬夜は、居心地の悪さを味わっていた。 普段の飲み会であれば、冬夜は... 2020.06.27 BL臆病な牙長編小説
BL 臆病な牙(1) 「あー……腹、減ったな」 時計の針がてっぺんを指したのを確認してから、冬夜とうやはわざわざ口に出し、外に出る準備を始めた。一人暮らしの大学生で、別に誰かが遊びに来ているわけではない。 長期休暇で帰省した期間を除き、週に一度、毎週金曜日、... 2020.06.27 BL臆病な牙長編小説