友情

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短編小説

映えない友達

『のぞみ。しばらくおばあちゃんちで暮らしてみない?』  そうママが言ったとき、てっきり父方の祖父母の家だと思った。鎌倉といえば和の街。渋谷原宿を根城にしている私とは、一見ミスマッチ。でもだからこそ、映える写真がたくさん撮れそうだ。 ...
短編小説

月色果実

 その瞬間、私は風になっていた。  そう表現すれば格好いいが、夕飯の支度をしているはずの母が、たまたまタイミング悪く、台所から出てきた。トイレに行くのに、玄関前でばったり出くわした。 「あら、おかえり」  帰宅し...
短編小説

桜待人

 四月になってカレンダーは桜の花の写真に切り替わったが、実物を目にするまでにはあと一か月弱。それでも私は、今日から通うこの市立高校の桜並木に満足していた。  野暮ったいセーラー服――タイも紺色で、黒のラインが入っている重い色合いの―...
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