失恋

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短編小説

初恋をきれいにあきらめる方法

 外は晴天、夏の盛り。家から出るのも億劫になる気温だが、夏休みの空気感が、「どこかへ行かなければ」と、重圧をかけてくるような日だ。  エアコンから送り出される人工的な風に乗って、自分の部屋とは違う香りが拡散する。柔軟剤だとか...
短編小説

月色果実

 その瞬間、私は風になっていた。  そう表現すれば格好いいが、夕飯の支度をしているはずの母が、たまたまタイミング悪く、台所から出てきた。トイレに行くのに、玄関前でばったり出くわした。 「あら、おかえり」  帰宅し...
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