年下攻め

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可愛い義弟には恋をさせよ(9)

<<はじめから読む! <8話  同じ家に住んでいるくせに、デートの練習を口実に、外で待ち合わせた。みなとみらい線元町・中華街駅の改札を出たところで、圭一郎はそわそわと弟を待つ。和嵩は用事がある、と言って、朝早くから家を出ていた。 「ごめん、...
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可愛い義弟には恋をさせよ(8)

<<はじめから読む! <7話  予想通り、彼女はカップを洗っていた。ついでにポットの水を入れ替えたりなど、なんともマメである。 「津村」  彼女は圭一郎の手にしたカップを見て、「惜しい。私もう、洗っちゃいました」と笑った。雑用をさせようと思...
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可愛い義弟には恋をさせよ(7)

<<はじめから読む! <6話  圭一郎には不思議でならないが、津村も和嵩も、ちょちょいのちょい、と指先一本でパソコンの不調を直してしまう。今日も魔法を使うように、彼女のおかげでパソコンは復旧した。 「直りました~。また止まったら、慌てずに呼...
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可愛い義弟には恋をさせよ(6)

<<はじめから読む! <5話  外回りの途中で、圭一郎は書店に立ち寄り、雑誌を一冊購入した。男子大学生向けのカジュアルなファッション誌で、スーツ姿のアラサーが参考にする類ではない。表紙の女性アイドルのファンでもない。右隅に目立つ書体で「デー...
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可愛い義弟には恋をさせよ(5)

<<はじめから読む! <4話 「えーと……その、か、彼氏とか、いるのか?」  間抜けな問答であるが、その実、圭一郎最大の懸案事項である。質の悪い男に捕まっていないかどうかだけが、心配なのだ。和嵩は顔を上げて、首を横に振った。 「彼氏なんて、...
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可愛い義弟には恋をさせよ(4)

<<はじめから読む! <3話  なんと声をかければいいかわからなかったため、しばらく沈黙が続いていた。  口を開いたのは、和嵩だった。無精で伸ばしっぱなしの長い前髪は、形のよいアーモンド型の目を完全に隠していて、表情は見えない。声の調子は淡...
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可愛い義弟には恋をさせよ(3)

<<はじめから読む! <2話 「なに……これ……」  わなわなと持つ手が震える。  本棚にある漫画とは、そもそもサイズが異なる。B5判の本の表紙には、男が二人描かれていた。  一人は脂ぎった肌のオッサン。もう一人は筋肉隆々のマッチョ。問題は...
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可愛い義弟には恋をさせよ(2)

<<はじめから読む!  天使のごとき愛らしさで圭一郎を魅了した弟・和嵩かずたかは、成長してもなお、際立った美貌の持ち主であった。  ふくふくとした輪郭や丸くて大きな目こそ、長じるにつれてシャープな大人の男のものへと変化していったが、家族にし...
可愛い義弟には恋をさせよ

可愛い義弟には恋をさせよ(1)

緊張してるのか?  父に問われた圭一郎けいいちろうは、少しだけ考えてから、首を横に振った。もしも自分の表情が硬くなっているとすれば、お仕着せのブレザーが窮屈なだけである。精神的な問題ではなく、物理的な事情に他ならない。  土曜日の夜は、いつ...
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愛奴隷~Idol~(2)

<<はじめから読む!  翌日一人で貴臣は、マネージャーの言っていたエステ店の入っているビルの前に立っていた。地図に書かれているビルの名前と看板を確認する。合っている。だが不審だ。雑居ビルというのがしっくりくるこの建物とエステがどうも結びつか...
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