溺愛

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可愛い義弟には恋をさせよ

可愛い義弟には恋をさせよ(31)

<<はじめから読む! <30話 「キスも許してくれたから、あと一歩。そう思って、黒崎さんに来てもらったんだ」  言葉で抵抗しても、本気でキスを嫌がることはない。兄もまた、自分のことを意識している。  確信した和嵩は、圭一郎にさらなる自覚を促...
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可愛い義弟には恋をさせよ(30)

<<はじめから読む! <29話  黒崎が帰宅してから、室内には微妙な沈黙が続いていた。  圭一郎は黒崎の残していった「当て馬」という言葉の意味を考えていたし、和嵩は和嵩で、圭一郎の発した「俺にしろ」というセリフについて、正しい意味を見出そう...
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可愛い義弟には恋をさせよ(29)

<<はじめから読む! <28話  好きな人? そんな馬鹿なこと、あるか。  だって和嵩は、「男」で「弟」だから。恋をすることなんて、ありえない……そう思っていた。  けれど、振り返ってみれば、自分の胸の高鳴りは兄弟愛の一言で片づけられる代物...
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可愛い義弟には恋をさせよ(28)

<<はじめから読む! <27話 「天野さん」  シャツの裾をぐっと引かれて、圭一郎は彼女の横顔を見下ろす。視線を合わせようとしない彼女のこめかみを、汗がゆっくりと流れ落ちていった。  ふと、圭一郎は、恋人のためにこんなに熱くなったことがある...
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可愛い義弟には恋をさせよ(27)

<<はじめから読む! <26話  週末、津村の知り合いの不動産屋に行って、間取り図をいろいろ見せてもらった。  一人暮らし初体験の圭一郎は、家賃と最寄り駅以外の条件についてはピンと来なかった。そのため、津村と彼女の友人女性に質問攻めにされな...
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可愛い義弟には恋をさせよ(26)

<<はじめから読む! <25話 「このままじゃ圭ちゃん、結婚できなさそうだもんね。いい機会かも」  和嵩目当てで父の再婚を了承した圭一郎は、付随してやってきた新しい母親には、最初の頃は馴染めなかった。小学校六年生、思春期の入り口に立っていた...
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可愛い義弟には恋をさせよ(25)

<<はじめから読む! <24話  津村とは、週末に物件巡りをする約束をした。  駅で別れ一人で電車に乗っていると、どんどん酔いも醒めてきて、圭一郎は鞄をぎゅっと抱き締めた。  本当に、この選択で合っているのだろうか。弟のためになっているのだ...
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可愛い義弟には恋をさせよ(24)

<<はじめから読む! <23話 「弟離れ、か……」  実のところ、何度か試みたことはある。自分が高校生になったとき、就職したとき、和嵩が大学生になったとき。いずれも和嵩の「兄ちゃん、なんか変」の一言で終わった。 「そうですよ。弟さんの恋の応...
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可愛い義弟には恋をさせよ(23)

<<はじめから読む! <22話  津村に連れてこられたのは、会社の近くにある創作和食が売りの居酒屋チェーンだった。ごちゃごちゃとうるさくない看板や、すべて半個室に区切られたテーブル席が若い女性を中心に人気だという。圭一郎自身は居酒屋にムード...
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可愛い義弟には恋をさせよ(22)

<<はじめから読む! <21話  就業時間中は、外回りに行ったり、取引先との電話が長引いたりで、結局会議資料の作成まで回らなかった。その残業も、パソコンに嫌われなければ一時間半で終わってしまう。上書き保存のボタンをしつこく三回押して、圭一郎...
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