BL 重低音で恋にオトして(6) <<はじめから読む! <5話 「あれ~? 松川まつかわじゃん。それに鈴木も。お前ら知り合いだったのかよ」 耳障りな甲高い声で、しかも早口。顔を見なくてもわかる。石橋である。 少数精鋭を謳う医学部は、学生同士はみんな顔見知りなのだろう。響... 2022.06.26 BL重低音で恋にオトして長編小説
BL 重低音で恋にオトして(5) <<はじめから読む! <4話 「響一、こっちこっち!」 SNSでの癖で、「キョウ」と呼びかけそうになって、一度飲み込んだ。所在なさげにしている響一に、手をひらひらと振る。 「敬士くん。お待たせしました」 あからさまにホッとした表情を見せ... 2022.06.26 BL重低音で恋にオトして長編小説
BL 重低音で恋にオトして(4) <<はじめから読む! <3話 自室のベッドの上、スマホを前にしてちょこんと正座した敬士は、緊張していた。 おかげで、待ちわびていたコール音とともにスマホに手を伸ばしたのはいいが、手が滑って落としてしまった。 一瞬、「やば!」と思ったが... 2022.06.25 BL重低音で恋にオトして長編小説
BL 重低音で恋にオトして(3) <<はじめから読む! <2話 土下座をなんとかやめさせた敬士は、キョウ……本名・鈴木すずき響一きょういちと、リビングダイニングのテーブルを挟んで向かい合った。 響一は、茶を出してくれた。湯呑みを持つ手が、カタカタと細かく震えており、敬士... 2022.06.24 BL重低音で恋にオトして長編小説
BL 重低音で恋にオトして(2) <<はじめから読む! 目を開ければ、見知らぬ天井だった。 敬士がヤリチンと呼ばれる人種なら、隣に見知らぬ女性が……というシーンである。しかし悲しいかな、敬士は童貞。ベッドには、他人の温もりはない。 しばらくぼーっと、前夜のことを思い出... 2022.06.23 BL重低音で恋にオトして長編小説
BL 重低音で恋にオトして(1) 四人兄弟の三番目として生まれて、今年で二十一年。 そのおかげか、空気を読む能力には長けていた。 年上の新入生相手にどう対応すべきか悩んでいる先輩とか、タメ口になっては語尾だけ「……ッす」と、中途半端な敬語に直す同級生。 彼らの前ではお... 2022.06.22 BL重低音で恋にオトして長編小説
BL 恋は以心伝心にあらず(30) <<はじめから読む! <29話 にこにこと笑っている女性を前にして、千隼は冷や汗をかいていた。 頼みの九鬼はといえば、気を利かせたのかなんなのか、ドリンクバーに三人分の飲み物を取りに行ってしまった。 千隼は深く頭を下げた。自分が謝罪を... 2022.02.15 BL恋は以心伝心にあらず長編小説
BL 保護中: 恋は以心伝心にあらず(29) このコンテンツはパスワードで保護されています。閲覧するには以下にパスワードを入力してください。 パスワード: 2022.02.14 BL恋は以心伝心にあらず長編小説
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