記憶喪失

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孤独な竜はとこしえの緑に守られる(47)

<<はじめから読む!<46話 何度もぼんやりすることに、痺れを切らした王女は、「もういい!」と、機嫌を損ねた。「一号じゃなくて、×××と遊ぶわ」 王女が呼んだのは、十日ほど前に拾った白い蛇であった。王宮の庭に現れたときには怪我をしていたが、...
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孤独な竜はとこしえの緑に守られる(46)

<<はじめから読む!<45話「おい。一号、一号? どうしたんだよ、ぼんやりして」 一号と呼ばれた青年は、ハッとして声の主の顔を見た。自分と同じ顔の男は、明るい緑色の目を心配そうに曇らせている。 途端に、ずいぶんと長い夢を見ていたことを思い出...
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孤独な竜はとこしえの緑に守られる(45)

<<はじめから読む!<44話 ベリルは死んでいなかった。慟哭のあまりに我を失いかけていたシルヴェステルを再び現世に戻したのは、カミーユの叫び声であった。「ベリル様は、まだ生きておられます!」 脈も呼吸も弱々しいが、確かに生命の灯は、小さいな...
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孤独な竜はとこしえの緑に守られる(44)

<<はじめから読む!<43話「陛下。あなたは今、正気じゃない。ナーガの幻術にはまっているのです」 幻術? なんだそれは?  そんなこと、ありえない。ナーガは唯一の味方だ。今こうしている最中もきっと、自分の後ろに控えているに違いない。何か間違...
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孤独な竜はとこしえの緑に守られる(43)

<<はじめから読む!<42話「カミーユ。次の書類は? ……カミーユ?」 目を通していた紙面から顔を上げ、シルヴェステルは肩を落とした。側近で親友のカミーユを解任し、自宅での謹慎を命じたのは自分自身だ。しかもすでに数週間が経過しているというの...
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孤独な竜はとこしえの緑に守られる(42)

<<はじめから読む!<41話 いまだ。 ベリルは勢いよく飛び出す。カミーユに手を出させるわけにはいかない。 膝のばねを駆使して、下からナーガの顎に向かって頭突きする。普通の人間ならば、自分もダメージを食らうところだが、ベリルは頭部も頑丈にで...
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孤独な竜はとこしえの緑に守られる(41)

<<はじめから読む!<40話 誰もいなかったのである。 全員が同じ時間に休憩を取るとは考えにくい。職務怠慢か。 いや、人間生まれのシルヴェステルのことを軽んじてはいても、竜王の命令に背けば、怒りを買う。よくて失職、悪くすれば極刑に処される可...
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孤独な竜はとこしえの緑に守られる(40)

<<はじめから読む!<39話 首には所有の証の首輪を嵌められ、足首の枷は長い鎖でベッドに繋がれた。ぎりぎりで部屋から出られない長さで、引きずるにはベッドは重すぎる。身体は丈夫でも、力は一般的な人間族並のベリルでは、無理に脱出することは不可能...
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保護中: 孤独な竜はとこしえの緑に守られる(39)

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孤独な竜はとこしえの緑に守られる(38)

<<はじめから読む!<37話 雨が降りそうだ。 つい今し方まで晴れていたのに、急激に増えた黒い雲を見上げて、ベリルは首を傾げた。 自由に城内を歩くことを制限されているベリルにとって、庭園の散歩は唯一の気晴らしであったが、中止して部屋に戻るこ...
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