短編小説 寒空にフラペチーノ 別に後ろめたいことをしているわけじゃない。なのに、目当ての階のボタンを押すのには、勇気が必要だった。 すまし顔をして、一階から順に上がっていく階数表示をじっと見る。四階で降りたのは私ひとりだけで、ホッとした。 これ以上、「他の会社に用が... 2023.02.03 短編小説青春