フラペチーノ

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短編小説

寒空にフラペチーノ

別に後ろめたいことをしているわけじゃない。なのに、目当ての階のボタンを押すのには、勇気が必要だった。  すまし顔をして、一階から順に上がっていく階数表示をじっと見る。四階で降りたのは私ひとりだけで、ホッとした。  これ以上、「他の会社に用が...
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