短編小説 ウィンターアゲイン、アンドアゲイン 冬の寒さは、人から口数を奪う。だから、北の人間ほど、無口になるんじゃなかったか。 函館空港に降り立った俺の周りには、浮かれた連中しかいなかった。 雪を見て、はしゃいでいる子ども、追う父親。母親は赤ん坊をあやしながら、スーツケースにもたれ... 2023.06.02 短編小説青春