ホラー 鮮やかな蟹 「海、だ……」 呆然とした僕の呟きを、疲弊した彼女は拾えなかった。 え? と僕の顔を見上げ、それから視線の先に目をやって、初めて意味を理解し、「ああ……」と、溜息をついた。そのままへたり込んだのを、慌てて支える。 白い砂浜、青い海。この世の... 2025.07.17 ホラー短編小説