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不本意な結婚~虎の初恋、龍の最愛~(15)

<<はじめから読む!<(14) 目が覚めると、辺りは薄暗かった。昼までの記憶しかない琥珀は、今がどのくらいの時間なのかもわからず、身体を起こそうとして失敗した。頭が痛い。肩が痛い。うう、と呻き声をあげると、「大丈夫か?」と、小さな呼び声が耳...
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不本意な結婚~虎の初恋、龍の最愛~(14)

<<はじめから読む!<(13) 朱雀国は南に位置する国で、玄武国と比べて温暖だ。真夏じゃなくてよかったと、暑さに弱い三人は思うが、燦里はそんな男たちを、「軟弱ですわね」と、鼻で笑った。ただ、彼女も初めての船旅で体調を悪くした琥珀に対しては、...
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不本意な結婚~虎の初恋、龍の最愛~(13)

<<はじめから読む!<(12) さて、木楊と別れて三日が経った。 燦里の実家が用意した船は、個人用とは思えないほど豪華な作りになっていて、客室も四つあり、個人の空間を確保することもできる。至れり尽くせりの旅だが、琥珀は「二度と船になんか乗る...
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不本意な結婚~虎の初恋、龍の最愛~(12)

<<はじめから読む!<(11) 琥珀は黒麗に伴われて、宿へと戻った。「琥珀様! お怪我は……?」 すでに淵明の研究室から戻ってきていたふたりは部屋にいた。心配そうにぱたぱたと近寄ってくる木楊に、琥珀は勢いよく頭を下げた。「ごめん、木楊!」 ...
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不本意な結婚~虎の初恋、龍の最愛~(11)

<<はじめから読む!<(10) その日、宮殿では大勢の一族たちが集まっていた。白虎王の生誕百三十年の祝宴である。 平均寿命が他の種族よりわずかに短い白虎族としては、長寿の部類に入る。もういつ迎えが来てもおかしくないなあ、と豪快に笑う白虎王は...
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不本意な結婚~虎の初恋、龍の最愛~(10)

<<はじめから読む!<(9) 大きな口を開けると、殴られて切れた端が引きつって痛んだ。一度閉口して、上品なおちょぼ口で饅頭を食べる。あまり美味しいとは思えないそれ――と言うと、茶屋の看板娘に悪い。正確には、血の味が混ざっているから美味しくな...
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不本意な結婚~虎の初恋、龍の最愛~(9)

<<はじめから読む!<(8) 結局、木楊は大学の前までは一緒に歩いてきたが、中へ入るのは頑なに拒んだ。ここまで嫌がられると、無理強いするのもしのびないと、紫嵐は諦め、琥珀だけを伴って研究室へ向かった。琥珀の内心は、「うへえ」である。顔にも思...
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不本意な結婚~虎の初恋、龍の最愛~(8)

<<はじめから読む!<(7) 梨信の家には二泊した。彼と紫嵐、木楊が話をしている間、琥珀は梨信の妻の手伝いを積極的に行った。 家の主は学問馬鹿というやつで、気も利かない。普段は村の力自慢の男たちに頼んでいたという。梨信の妻は楚々として、この...
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不本意な結婚~虎の初恋、龍の最愛~(7)

<<はじめから読む!<(6) 梨信の暮らす村までの道中、琥珀はあまり喋らなかった。すると、無言で馬を進めるだけの集団が出来上がる。紫嵐はまるで気にした様子もなく、木楊はおどおどと、結局は口を噤んだ。 その態度が嫌になって、琥珀はあれこれと木...
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不本意な結婚~虎の初恋、龍の最愛~(6)

<<はじめから読む!<(5)「ところで、目的地はあるのか?」 休憩中、琥珀がふと疑問に思って尋ねると、紫嵐は目を細めた。微笑ましく思っているのではない。最近、彼の表情から心を読み取ることができるようになってきていた。 なんだって俺がそんな顔...
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