短編小説 バイバイバグ 今日も散々だった。 夜になってもちっとも涼しくならない中、ふぅふぅと息を切らして坂道を上る。デブではないが、年齢のわりにだるんとした身体は、上り坂にすぐにくじけてしまう。 家賃の兼ね合いで選んだ家だが、もっと不動産屋で粘るべきだった。 ... 2023.08.04 短編小説青春