日常

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ライト文芸

不幸なフーコ(6)

<<はじめから読む!<5話「今日も天木んちに寄ってきたのか?」 放課後の私の行動を見てきたかのように言うが、中学からの習慣を知っているだけだ。「そうだけど」 何か悪いことでも? という態度を崩さない私に、哲宏は深く溜息をついた。「いい加減、...
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不幸なフーコ(5)

<<はじめから読む!<4話 風子を家まで送り届けた。 高度経済成長期、という歴史の授業でしか知らない時代に、この辺りは開発され、住宅が並び立ったという。 彼女の家は、その頃に建てられたもので、外観は当時のままだ。近所の小学生たちは、ここを「...
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不幸なフーコ(4)

<<はじめから読む!<3話 ひらり手を振って教室を後にする。茅島さんは結局戻ってこなかった。たぶん、教室が無人になってから、こそこそと鞄を取りに戻ってくるに違いない。合わせる顔もないだろうから。 三階の教室を出て、早足で階段を降りる。一階の...
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不幸なフーコ(2)

<<はじめから読む!「天木あまぎ風子! 四つ葉のクローバーを見つけるのが得意です!」 一学年二クラスしかない小学校だった。一度も同じクラスになったことがない同級生であっても、顔見知りだし、昼休みには、クラスの垣根を越えて遊んでいた。 新学年...
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不幸なフーコ(1)

ぬるい風が、真新しいスカートを翻していく。中が見えるのだけは阻止しなければならない。視界内に人影は見当たらないが、どこで誰が見ているか、わからないのだから。「フーコ。そろそろ行かないと。入学式から遅刻は、シャレにならないって」 傷ひとつない...
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