葉咲

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短編小説

ハートは戻せない

職業柄、背中にも目がある。「こら、そこ。今持っているものを出しなさい」 できる限り穏やかな声で注意する。まだ振り向かない。こういうのはタイミングが重要だ。 正確な位置はわからないが、ぴりりと教室全体の空気が緊張したのが伝わってくる。 二年生...
レビュー

「監禁された朝、僕は親友を失った」(鳴海しずく)

1月のBL小説は、現代モノ2冊でした。1冊目のレビューはこちら現代モノとひとくくりにしても、昨今はオメガバースやDom/Subユニバースなどが流行っているので、純粋な現代モノってなかなか探せないのですが(特に新人作家さん)、キャラ文庫はやっ...
BL

甘えたDomの背中には(14)

<<はじめから読む!<(13) 千秋楽を終えたばかりの楽屋は、冷めやらぬ熱気に包まれている。そこかしこで労いの抱擁が交わされていた。「桃治さん」 桃治も、年下の先輩劇団員に求められ、まずはぎゅっと手を握り合ったのち、互いの背中にひしと腕を回...
BL

保護中: 甘えたDomの背中には(13)

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BL

甘えたDomの背中には(12)

<<はじめから読む!<(11) 控えめなノックの音がしたのは、至がある程度泣き止んでからだった。秘密の話をするわけだから、防音はしっかりしているだろうに、高月の空気を読む能力が高すぎる。 抱き合っていた身体を名残惜しく離してから、部屋の主を...
BL

甘えたDomの背中には(11)

<<はじめから読む!<(10) 扉がしまれば、この空間にはふたりしかいない。桃治と至だけ。真央の存在はないと、高月が保証した。 話し合いをしなければ。 場所を提供してくれた高月の言葉を思い出して、桃治はのろのろと動いた。 でも、何から? 思...
レビュー

「捨てる神あれば、拾うスパダリ」(福澤ゆき)

2024年は小説、特に商業BL小説を読むことをサボり倒してしまったことを大反省したBL小説家志望、心を入れ替えました。「月に2冊はBL小説を買って読む」を目標としましたが、読むだけじゃもったいないので、レビューもぼちぼち再開していきますので...
BL

甘えたDomの背中には(10)

<<はじめから読む!<(9) 心霊相談を兼ねた心理相談所は、周辺地図を見たところ、電車よりも車で行った方が便利そうだった。幸い駐車場もあるようで、姉の家に車を借りに行く。 鈴女そっくりな姉は、「ちょっとやだ。あんたひどい顔よ?」と、眉間に皺...
BL

甘えたDomの背中には(9)

<<はじめから読む!<(8)「桃治くん、どうしたの?」 店にやってきた時点ですでに飲んでいた鈴女だが、叔父の顔を見て開口一番、はっきりと言った。酔いは一気に覚めた様子で、名前の発音も舌足らずでない。「んあ?」 なんでもねぇけど、と言いかけた...
BL

保護中: 甘えたDomの背中には(8)

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