長編小説

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不本意な結婚~虎の初恋、龍の最愛~

不本意な結婚~虎の初恋、龍の最愛~(1)

宴は夕刻からずっと続いていた。 都から遠く離れた、少々活気の足りない街だ。市民のほとんどが外に出てきて飲めや歌えやの大騒ぎをする機会はついぞない。滅多にない僥倖に感謝し、子どもから大人まで、誰も彼もが正気じゃない。 一段高い場所に作られた席...
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気弱なオメガの最初で最後、最高の選択(14)

<<はじめから読む!<(13)「駒岡さーん」 スマートフォンで「もうすぐ帰るよ」とメッセージを打ち込んでいた雪人は、一度目の呼び出しをスルーしてしまった。「駒岡雪人さーん」 フルネームで呼ばれ、ハッとして立ち上がる。「あ、はい! います!」...
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保護中: 気弱なオメガの最初で最後、最高の選択(13)

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気弱なオメガの最初で最後、最高の選択(12)

<<はじめから読む!<(11)「改めて、鳥飼とりかいつばさです」 名刺と交互に、彼の顔を見た。鳥飼。駒岡じゃなくて。籍を入れない事実婚の関係なのだろうか。 雪人の疑問は、表情にありありと浮かんでいたようで、つばさは笑ってつけ足した。「旧姓は...
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気弱なオメガの最初で最後、最高の選択(11)

<<はじめから読む!<(10) 士狼は次の日も休んだ。「おはよう」 自分以外の同僚たちにかけられる朗らかなあいさつに、雪人は反応を示さず、ただひたすら自分の前にあるパソコンに向き合った。「休み、ありがとう。何か変わったこと、あった?」 話し...
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気弱なオメガの最初で最後、最高の選択(10)

<<はじめから読む!<(9) 本格的な失恋に打ちひしがれても、朝はやってくる。仕事は待ってくれない。たとえ、まともに手をつけられなくても。 どんな顔をして士狼と仕事をすればいいのか、わからなかった。ぐるぐると脳内でこね回した結果、「そういえ...
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気弱なオメガの最初で最後、最高の選択(9)

<<はじめから読む!<(8)「ここか……」 看板を見上げて、スマホの地図を閉じた。 リラクゼーションサロン「セレネ」。士狼が手伝っている店だ。 周辺には、もっと直接的な名称と刺激的なデザインの看板の店舗がある。挿入側の人間を顧客とする風俗店...
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気弱なオメガの最初で最後、最高の選択(8)

<<はじめから読む!<(7)「あ、駒岡先輩……」 出勤中、士狼の後ろ姿を見かけた雪人は、声を上げた。それほど距離が離れていない。これまでならば、彼はすぐに気づいて、「おはよう」と並んで歩いてくれた。営業部エースの雑談力を遺憾なく発揮して、会...
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気弱なオメガの最初で最後、最高の選択(7)

<<はじめから読む!<(6) それから二ヶ月が経過しても、ふたりの関係は変わらなかった。変えられなかったのは、雪人自身の性格の問題である。 職場では雪人をフォローし、週末は食事に行く。発情期で店に予約を入れれば、必ず士狼が来てくれた。 数度...
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保護中: 気弱なオメガの最初で最後、最高の選択(6)

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