ライト文芸 高嶺のガワオタ(4) <<はじめから読む!<3話 何も知らされないまま迎えた、土曜日の早朝。 飛天はテントの中で、後悔していた。汗をかくから着替えを用意しろ、と言われたので、どんな激しい肉体労働なんだと思っていた。 しかし、蓋を開けてみれば、肉体よりもむしろ、精... 2020.09.17 ライト文芸長編小説高嶺のガワオタ
ライト文芸 高嶺のガワオタ(3) <<はじめから読む!<2話 急かされながらも朝食を終えた。結局皿洗いは、妹がやってくれる。 働いているわけでもなく、学校に通っているでもない。なのに、家事すらまともにできない。情けないやら申し訳ないやら、そういった感情を飛天は露にしない。「... 2020.09.16 ライト文芸長編小説高嶺のガワオタ
ライト文芸 高嶺のガワオタ(2) <<はじめから読む! リビングダイニングに落ち着いた飛天は、朝食に箸を伸ばしながら、母親の不在について聞いた。父は仕事だろうが、母がこの時間帯にいないのは、買い物か何かだろうか。 水魚は呆れて物も言えないという風に、飛天の顔をじっと見る。そ... 2020.09.16 ライト文芸長編小説高嶺のガワオタ
ライト文芸 高嶺のガワオタ(1) 太陽が眩しかったから、人を殺したのは誰だっけ? いや、それとも芋虫になったんだっけか? 朝日の眩しさに目を開けても、思考は上手く働かない。これは二度寝に励むほかない。 品川しながわ飛天ひてんの朝は遅い。学生でもなければ、働いてもいないから、... 2020.09.16 ライト文芸長編小説高嶺のガワオタ