BL 臆病な牙(1) 「あー……腹、減ったな」 時計の針がてっぺんを指したのを確認してから、冬夜とうやはわざわざ口に出し、外に出る準備を始めた。一人暮らしの大学生で、別に誰かが遊びに来ているわけではない。 長期休暇で帰省した期間を除き、週に一度、毎週金曜日、... 2020.06.27 BL臆病な牙長編小説