『僕の好きなひと』(紅と碧湖)

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令和BL小説グランプリ レビュー

電子書籍レビュー、自分の趣味でやっているわけですが、私も人間なので、1%くらい下心がありましてね……。

どうか、私の書いた小説も読んでください。
すべて読み放題対象です!

よろしくお願いします!

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『僕の好きなひと』

今日はBLグランプリから1冊。

『僕の好きなひと』(紅と碧湖)

twitterで、

と呟いたら、作者の方から、

というリプをいただいたので、さっそく読んでみた次第であります。

正直、「20万字とか、読めるかな……他の本読む時間なくならないかな……」(紙本換算471ページもある)と思いました。
しかし、勇気を出して見ず知らずの私にリプを飛ばしてくださったのだから! と気合いを入れ、覚悟を決めて一ページ目を読み始めました。

結論、そんな気合いも覚悟も必要ありませんでした。
すぐ夢中になって読みきってしまいました。
読了直後のツイートこちら↓

kindleでの読書は基本的に電車内と決めているのですが、気になって家で寝る前に読んでたら、号泣です。ほんと電車の中で読まなくてよかった~!

不治の病に侵され、夢も情熱もなくし、ただ生きているだけだった透。
唯一の楽しみは、行きつけのバーで魅力的な青年を見つめること。
ある日突然、その青年が隣に座って口説いてきて……?

前半は透視点ですべて物語が進んでいきます。
彼は現状、一人暮らしもできて仕事もしているけれど、いつ発作を起こすかわからない病人なので、鬱々としています。
病ゆえにか生来のものか、彼はとことん自分に自信がありません。
「いやいやあんた、どう考えてもめちゃくちゃ好かれてるやん?」とツッコミを入れてしまうくらいです。

透視点で描かれる相手・姉崎はとても魅力的に描かれています。
やや傲慢な点も見受けられますが、その欠点すら透の中では若さや強さという魅力に変換されてしまいます。
その分、後半からの姉崎パートを読むと、「お前は~!」と言いたくもなります。
自分勝手だし、ヤることばっかり考えてるし……。


それでも彼のことを憎めない。読者たる私だけじゃなくて、作中人物も。
透の友人で、「姉崎なんて認めない!」と出てくる間宮ですら、最終的には彼のことを認めてしまうのですから。
一見すると快楽主義者に思われがちですが、内面を知ると複雑で、ちょっとカワイイとすら思えてきます。

最終的には世話焼き攻めに変貌する姉崎の成長を見守ってほしいです。

この本に帯をつけるなら、

――こいつの望むことならなんでも叶えてやりたい。

本文より

ですね。

とにかくページ数にひるまずに読んでみてください!
絶対ステキな読書体験になりますので~!

作者の紅と碧湖さんのtwitterはこちら
イラストもご自身で手掛けていらっしゃいます。

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