年の差

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レビュー

「黒い羊は銀の魔導士の愛を夢見る」(魚形青)

今回はこちら。 「黒い羊は銀の魔導士の愛を夢見る」(魚形青) 10月のニコニコカドカワ祭りでは、3冊角川系列の文庫を買いました。そのうちの一冊がこちら。魚形青先生の本は、デビュー作からすべて拝読しております。 今作は転生・・・・・・というと...
レビュー

『卵の見る夢』(結城鈴)

本日二度目の更新でございます。 『卵の見る夢』 BLグランプリから一冊。 『卵の見る夢』 日常系BLです。 高校時代にゲイだとバレたのがきっかけで、引きこもるようになった由宇。家族とは不仲で、特に双子の兄弟・早希に対しては、比べられるのも嫌...
ライト文芸

星読人とあらがう姫君(29)

<<はじめから読む! <28話 「お前を混乱させないために、出会ったときの夢を見せていたから……気づかなかっただろう」  小さい頃のお前も可愛いな、と彼は言う。間に挟まれた「も」という文字の意味に一瞬遅れて露子は気がついて、頬が熱くなった。...
ライト文芸

星読人とあらがう姫君(28)

<<はじめから読む! <27話  母が死んだあの夏の日。使用人や女房達のすすり泣く声が、遠くの空まで響いていた。母は家じゅうから愛されていた。それに比べて露子は、誰からも顧みられない。  屋敷の片隅で泣いていた露子を見つけてくれたのは、年上...
ライト文芸

星読人とあらがう姫君(27)

<<はじめから読む! <26話  塞ぎこんでいる露子の気づかぬ間に、秋と冬は過ぎていった。弥生の頃になって、露子はちょうど、一年前のことを思い出していた。  幸せだったな、と思う。父がいて、雨子がいて。結婚の話が降ってわいてきて、慌ただしく...
ライト文芸

星読人とあらがう姫君(26)

<<はじめから読む! <25話  その後芳明は黙りこくって、裁きを待っていたが、露子の父は違う。どうにかして死罪を免れようと、必死になって言葉を尽くしている。だがそのいずれも、納得のできるものではない。 「私だって同じ藤原の姓を引いている、...
ライト文芸

星読人とあらがう姫君(25)

<<はじめから読む! <24話  丑三つ時。辺りは暗い。露子は欠伸を噛み殺して忍んでいた。最も霊たちが騒ぎ、結界が弱まる時間だということで、術者が結界を破りここにたどり着くのであれば、そろそろだった。 「眠いのなら、寝ていればいい」  烏の...
ライト文芸

星読人とあらがう姫君(24)

<<はじめから読む! <23話  宮中での騒動は極秘裏に処理されて、露子は俊尚の邸宅に戻された。雨子もまた、実家から帰ってきている。露子の身に起きたことを聞いて、「我々のせいですわ!」と、今にも自害しそうだった彼女を、なんとか宥めた。  部...
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星読人とあらがう姫君(23)

<<はじめから読む! <22話  喉が自由になって、露子は咳き込んだ。あまりにも急なことだったので、涙が滲むほど咳き込み、忙しなく呼吸をする。  ようやく明瞭になった視界に映ったのは、巨大な化け物だった。尾が三つに分かれていて、毛皮は淡く金...
ライト文芸

星読人とあらがう姫君(22)

<<はじめから読む! <21話  重苦しい空気を打ち破ったのは、桜花がぱん、と一度手を打つ音だった。 「ひとまずこれで、終わりにしましょう? お姉様からいただいた乾菓子もありますし、何かお飲みになりませんか?」  女房を呼び出し、てきぱきと...
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