ファンタジー

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孤独な竜はとこしえの緑に守られる(52)

<<はじめから読む!<51話 幸い、竜型でシルヴェステルが暴れたのはわずかな間だった。人的被害も死者はなく、怪我をした兵士たちも、三日も入院して治療を受ければ完治した。 後宮は全壊したし、それ以外にも破損した箇所は多かったが、物は直すことが...
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孤独な竜はとこしえの緑に守られる(51)

<<はじめから読む!<50話 肉体が暴れ回っている間、シルヴェステルは暗闇に浮かんだ殻の中にいた。ナーガの幻術を可視化するとこうなるのか。やけに冷静な自分に嗤いすら漏れた。 ナーガの言うとおり、すべて壊してしまった方がよかった。竜人も人間も...
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孤独な竜はとこしえの緑に守られる(50)

<<はじめから読む!<49話全部、思い出した。シルヴェステルたちと出会う前のこと、すべて。 お転婆な王女のころころと変わる表情も、あまり自分に懐いてはくれなかったが、それでも気遣ってはくれた、やんちゃな王子のことも。 それから自分と同じ顔を...
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孤独な竜はとこしえの緑に守られる(49)

<<はじめから読む!<48話 びりびりと空気を震わせる咆吼とともに、後宮の崩壊が始まった。城で懸命に働いていた人々は、一瞬動きを止めた後、混乱に陥った。窓の外にいるのは竜。銀の鱗で全身が覆われた巨竜だ。悲哀すら感じさせる声を上げ、幼子のよう...
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孤独な竜はとこしえの緑に守られる(48)

<<はじめから読む!<47話いい場所だ。今度は王子と二号も連れてこよう。「あら、ダメよ一号。ここはわたしと、×××と、一号の秘密の場所にするの!」 王女の可愛らしい我が儘に、一号は頷くほかなかった。 ここでしばらく休んでから、城に帰ろう。あ...
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孤独な竜はとこしえの緑に守られる(47)

<<はじめから読む!<46話 何度もぼんやりすることに、痺れを切らした王女は、「もういい!」と、機嫌を損ねた。「一号じゃなくて、×××と遊ぶわ」 王女が呼んだのは、十日ほど前に拾った白い蛇であった。王宮の庭に現れたときには怪我をしていたが、...
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孤独な竜はとこしえの緑に守られる(46)

<<はじめから読む!<45話「おい。一号、一号? どうしたんだよ、ぼんやりして」 一号と呼ばれた青年は、ハッとして声の主の顔を見た。自分と同じ顔の男は、明るい緑色の目を心配そうに曇らせている。 途端に、ずいぶんと長い夢を見ていたことを思い出...
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孤独な竜はとこしえの緑に守られる(45)

<<はじめから読む!<44話 ベリルは死んでいなかった。慟哭のあまりに我を失いかけていたシルヴェステルを再び現世に戻したのは、カミーユの叫び声であった。「ベリル様は、まだ生きておられます!」 脈も呼吸も弱々しいが、確かに生命の灯は、小さいな...
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孤独な竜はとこしえの緑に守られる(44)

<<はじめから読む!<43話「陛下。あなたは今、正気じゃない。ナーガの幻術にはまっているのです」 幻術? なんだそれは?  そんなこと、ありえない。ナーガは唯一の味方だ。今こうしている最中もきっと、自分の後ろに控えているに違いない。何か間違...
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孤独な竜はとこしえの緑に守られる(43)

<<はじめから読む!<42話「カミーユ。次の書類は? ……カミーユ?」 目を通していた紙面から顔を上げ、シルヴェステルは肩を落とした。側近で親友のカミーユを解任し、自宅での謹慎を命じたのは自分自身だ。しかもすでに数週間が経過しているというの...
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