右手じゃ足りない

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ライト文芸

業火を刻めよ(19)

<<プロローグから読む! <18話  タオルの海の中に転がっていたウサギには、外の音は拾いにくかったようだ。ヒカルが桃子と何かを話していることは集音マイクが拾っていたが、中身までは気づいていなかった。  桃子の方よりも、自分の問題の方が厄介...
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右手じゃ足りない(エピローグ)

<<1話から読む! <17話  エアコンから吹いてくる涼しい風が、汗でべたついた身体をいたわった。ベッドの上でくっついていても、不愉快ではない。  祥郎は飛鳥の髪の毛を一房ずつ手に取って、口づける。頭のてっぺんから爪先まで、飛鳥のすべてが愛...
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保護中: 右手じゃ足りない(17)

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保護中: 右手じゃ足りない(16)

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保護中: 右手じゃ足りない(15)

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右手じゃ足りない(14)

<<1話から読む! <13話  大学生活最後の夏は、じりじりと過ぎて行く。飛鳥は寮に戻ってくる気配がないし、メッセージにも返信はない。  帰ってこないのは、仕方がない。涼しい地元から戻ってきた東京は地獄だ。アルバイトやサークルなどの事情がな...
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右手じゃ足りない(13)

<<1話から読む! <12話  夏休みに入ると、飛鳥はすぐに帰省してしまった。  飛鳥の不在を知ったのも、実のところ彼から帰省予定を告げられたわけでも、自分で気づいたわけでもない。  他人から聞かされて初めて知り、祥郎は、自分が完全に、飛鳥...
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右手じゃ足りない(12)

<<1話から読む! <11話  チャンスはバーベキュー大会当日だ。  三年の祥郎と比べ、一年生の飛鳥は多くのテストやレポートに忙殺されていた。そのため、寮内で出くわすことは少なかった。  彼は夜遅くまで図書館で勉強をしたり、帰ってきても自室...
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右手じゃ足りない(11)

<<1話から読む! <10話    以来、祥郎は飛鳥に合わせる顔がない。  とはいえ、祥郎は寮長だ。寮生である飛鳥のことをまるきり無視することはできないし、周囲から突っ込まれたときに、なんと言い訳をすればいいのか、思いつかない。 「先輩」 ...
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保護中: 右手じゃ足りない(10)

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