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オメガに説く幸福論(7)

<<はじめから読む!<(6) エルフという生き物の優雅さ、美しさとは対照的に、彼らの家は、どこか朴訥としていた。それは王城であっても同様で、森の民ではないリッカも、なぜか懐かしさを感じた。 自然との調和が、エルフの求める最良の生き方なのだと...
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オメガに説く幸福論(6)

<<はじめから読む!<(5) 結局、キルシュとランが正気を取り戻した状態で出てきたのは、三日後であった。 ランの首筋には、何度も執拗に噛んだ傷痕が残っていた。食事の差し入れやらなんやらで、何かと目をかけていたアンジュが「おめでとう」と言えば...
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オメガに説く幸福論(5)

<<はじめから読む!<(4) 二週間の旅路のうち、半分ほどまでは何事もなく過ぎていった。 周期に当たっていなくても、環境の変化によって発情期がずれる可能性がある。リッカも含め、エルフの国に向かうオメガは全員、抑制剤を一日一回、服用していた。...
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オメガに説く幸福論(4)

<<はじめから読む!<(3) 旅の支度はすぐに終わった。基本的に、大きな荷物は必要ない。行ったら行きっぱなしの旅だ。 相性の合うアルファ候補がいなければ、ともに行く少年たちは帰ってくることもあろう。あるいは番となっても、エルフの国になじめな...
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オメガに説く幸福論(3)

<<はじめから読む!<(2)「失礼します」 エルフの一団は、基本的には都の高級宿に宿泊している。例外はエドアールで、王族の彼だけは、王宮の客間に泊まっていた。 用意していた小さな会議室には、今回派遣されてきた騎士団の団長であるエドアールと、...
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オメガに説く幸福論(2)

<<はじめから読む!<(1) エルフの国へ行くのは、リッカの他に七人の年若い、番のいないオメガたちと決まった。 十四から十六の、妊娠・出産に適した年齢の少年たちには、リッカが直接告げに行った。 家族で暮らしている者もいれば、国の援助を受けて...
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オメガに説く幸福論(1)

<<はじめから読む! 古来から、他国の貴賓が訪れたときには、舞踏会を開くのがマナーらしい。 エルフの国より書状が届いたときから、オメガの国の王、リッカの母親でもあるミオは、城を挙げて準備を進めさせた。 何せ相手は、あのエルフだ。 この世に生...
オメガに説く幸福論

オメガに説く幸福論 プロローグ

燭台の心許ない灯りが照らす部屋は、薄暗い。 まるで自分の行く末を案じしているみたいじゃないか。リッカはそう思う。 ベッドの横につけた椅子に座り、母と目線を合わせる。彼の顔はげっそりと頬が痩け、青白かった。ウェーブを描き背を落ちる赤い毛は潤い...
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青炎は銀の御巫の愛に燃ゆ(20)

<<はじめから読む!<(19)「おおい、ホムラよ。これ、買っていかないか?」 市場を歩いていると、ホムラはよく声をかけられる。「ええ? ぼったくりじゃないよねえ?」 精霊だったときと違って、ざっくばらん、素のホムラの態度を、ナパールの民は面...
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保護中: 青炎は銀の御巫の愛に燃ゆ(19)

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