長編小説

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ごえんのお返しでございます

ごえんのお返しでございます【48】

<<<はじめから読む!<<5話のはじめから<【47】 翌日の午前中、親と交渉して休みをもぎ取ってきた大輔と合流して、糸屋へと向かった。嗅ぎつけたのか、大輔から聞いたのか、渚も一緒である。 気分のいい話ではない。大輔は僕の隠し撮り写真フォルダ...
ごえんのお返しでございます

ごえんのお返しでございます【47】

<<<はじめから読む!<<5話のはじめから<【46】 思い出した。すべて、思い出してしまった。 姉が死ぬ前日、つまり卒業式の日の夜の出来事は、僕の中では完全に黒歴史。思い出したくないトラウマになっていたのだ。 その諸悪の根源である姉が、命を...
ごえんのお返しでございます

ごえんのお返しでございます【46】

<<<はじめから読む!<<5話のはじめから<【45】 身体が重い。高校受験に卒業式、疲労が蓄積した結果か。体がバキバキで、寝返りを打とうとしたら、動けなかった。 なんで? それに、なんだか揺れている気がする。すわ地震かと、僕は一気に覚醒した...
ライト文芸

ごえんのお返しでございます【45】

<<<はじめから読む!<<5話のはじめから<【44】「姉さん、なんか今日、嬉しそうだね」 自分のイベントでもないのに。 僕の溜息交じりの問いかけに、姉は、「うふふふふ」という笑い声を噛み殺す気がない様子で、にやにやしながら頷いた。「そりゃあ...
ごえんのお返しでございます

ごえんのお返しでございます【44】

<<<はじめから読む!<<5話のはじめから<【43】 大輔と渚に、一緒に帰宅した。家にいた母は、「おかえり」と同時に、目を丸くした。 僕が外出してからも、度々思い出しては泣いたのだろう痕跡が、ありありと残っている。ふたりをもてなそうとして動...
ごえんのお返しでございます

ごえんのお返しでございます【43】

<<<はじめから読む!<<5話のはじめから読む<【42】 呼吸が整ったところで、僕は母に、「もう大丈夫だから」と言い残して、大輔のところへ行くと告げた。 行先を言うなんて、学校で指導されたときには、小学生みたいだと思った。けれど、このセリフ...
ごえんのお返しでございます

ごえんのお返しでございます【42】

<<<はじめから読む!<【41】 予定通り、一日で退院した。母が迎えに来てくれて、僕はスマートフォンを彼女に渡す。いっそのこと壊してしまえれば、と思ったが、自分の金で買ったものではないから、気が引けた。 家に着いてからも、あれこれと世話を焼...
ごえんのお返しでございます

ごえんのお返しでございます【41】

<<<はじめから読む!<【40】第五話 切っては紡ぎ、紡いでは切り 意識をなくした僕は、病院に運ばれた。 目が覚めたとき、見慣れない天井なのに、嗅ぎ慣れた匂いがしたのは、毎月姉の代わりに通っている病院だったからだ。「紡!」 目の端に入った両...
ごえんのお返しでございます

ごえんのお返しでございます【40】

<<<はじめから読む!<<4話のはじめから<【39】 遠藤の事件は、学校でも問題として取り上げられた。 夏休み中にも関わらず、緊急の全校集会を開き、「出かけるときはどこに誰と行き、何時に帰宅するか必ず告げること」という、小学生にもイマドキし...
ごえんのお返しでございます

ごえんのお返しでございます【39】

<<<はじめから読む!<<4話のはじめから<【38】 一週間ぶりの店は、相変わらずだった。埃っぽくなったりもないので、僕の存在意義がいよいよ危うい。徹底して掃除をしてやろう、と箒を手に取る。 文化祭の準備で学校に行く以外にも、大輔に連行され...
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