長編小説

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二週間の恋人(18)

<<はじめから読む!<17話『だよなあ。ホモなんてキモいよな。可哀想に』 そう言われて、要は困ったように笑うほかなかった。陽介に悪いと思ったが、東京でいくら噂になろうとも、彼へのダメージは少ない。それに、同級生たちも、目まぐるしく動く都会の...
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二週間の恋人(17)

<<はじめから読む!<16話「……そのつもりだった。俺も、陽介も」 東大に合格が決まり、要は上京した。刺激的な都会での生活に、時にはためらい、時には楽しみながら順応していった。 それでも、どこまでも真面目な学生だった要は、染まらずに学生生活...
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二週間の恋人(16)

<<はじめから読む!<15話 要はきれいだからなぁ、というのが、陽介の口癖だった。今以上に数学バカだった要の、中学時代からの唯一の親友だった。特進科に進んだ要と普通科の陽介とでは、教室のある階すら違ったが、昼休みともなれば必ず彼は、要のいる...
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二週間の恋人(15)

<<はじめから読む!<14話 せっかくの週末なのに、どんよりとした雲が覆っていた。念のために傘を積んで、要は朝から車を走らせていた。 毎月この日だけは、たとえ平日であったとしても、要は早起きして、函館山の麓へと向かう。途中、早朝から開いてい...
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二週間の恋人(14)

<<はじめから読む!<13話 職員室での作業を一通り終えた後、要はいつもどおり、数学準備室へと向かった。扉を開けると、がらんとした部屋が広がっていて、思わず入るのを躊躇した。 教育実習が始まる前は、これが当たり前の光景だったはずだ。俊平がい...
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二週間の恋人(13)

<<はじめから読む!<12話 日曜日は全身に走る鈍い痛みのせいで、一日動くのが辛かった。筋肉痛が翌日に出るのは若い証だ、と自分を慰めつつ、月曜日もまだうまく動かない身体を叱咤して、出勤した。 車を停めて、そろりそろりと職員玄関へと向かう途中...
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二週間の恋人(12)

<<はじめから読む!<11話 大沼湖畔の外周は、だいたい一周一四キロメートル、自転車で一時間強の行程だ。次第に照りつける太陽に、要の体力は削られていく。「ほら、せんせ。あと三分の一くらいだから、頑張ろう?」 本当ならとっくに一周走り切ってい...
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二週間の恋人(11)

<<はじめから読む!<10話「は~、気持ちイイ!」 車から降りて、俊平はうぅ、と呻き声をあげながら、背伸びをした。妙に年寄りくさいところがある、と要は苦笑しつつ、湖畔へと歩みを進める。 晴天の土曜日、家族連れやカップルが多いが、車がないとこ...
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二週間の恋人(10)

<<はじめから読む!<9話 土曜日、要は俊平の家の近くまで迎えに行った。本当は格好良く、自分が迎えに行きたかったのに、と悔しがる俊平は、ペーパードライバーだ。都会では車を使う機会もないから、仕方がない。実習中に事故を起こされても困るので、俊...
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二週間の恋人(9)

<<はじめから読む!<8話 放課後、俊平は数学準備室で自分の席と決めた椅子に座り、ぐったりとしていた。今日は実際の授業を三コマ実施したため、さすがの彼も緊張の連続で、疲労したのだろう。 要は、マグカップにコーヒーを淹れて、俊平のデスクに置い...
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