ごえんのお返しでございます ごえんのお返しでございます【14】 <<<はじめから読む! <<2話から読む! <【13】 次の日、僕はいつもよりも早い時間に家を出た。相変わらず、「行ってきます」に応じる声はなかった。ご飯は用意してあるけれど、家族らしい会話はない。朝は特に、父親は出勤準備に忙しい。 そ... 2023.09.09 ごえんのお返しでございますライト文芸長編小説
レビュー 「禁じられた遊び」 橋本環奈ちゃん&重岡大毅くんのW主演映画、「禁じられた遊び」が、9月8日に公開になりました。 いまだに怖くて予告編見られない……おかしいな、本編見てきたんですけど。 私は現地のチケットは取れませんでしたが、近場の映画館のライブビューイングチ... 2023.09.09 レビュー映画・舞台
ごえんのお返しでございます ごえんのお返しでございます【13】 <<はじめから読む! <【12】 診察室を出て、支払いを済ませる。それからまっすぐに篤久の病室を目指そうとしたところで、ふと、見舞いの品のひとつも持ってきていないことに気がついた。 いかにも自分の(姉の)診察の「ついで」感が出てしまって... 2023.09.07 ごえんのお返しでございますライト文芸長編小説
ごえんのお返しでございます ごえんのお返しでございます【12】 <<はじめから読む! <【11】 第二話 紅薔薇、白百合 曇天の梅雨空は、低く感じる。頭のすぐ上に、分厚い雲が重くのしかかってきて、あまり好きではなかった。 今にも雨が降りそうな窓の外を、ぼんやりと眺めながら、先日の古典の授業のことを思... 2023.09.06 ごえんのお返しでございますライト文芸長編小説
ごえんのお返しでございます ごえんのお返しでございます【11】 <<はじめから読む! <【10】 篤久はそのまま入院した。母の方は、数日ですぐに出てこられたが、彼はいつになったら退院できることか、わからない。身体も心もボロボロになった親友を、僕は直視できなかった。 美希との縁がつながった段階で、やめ... 2023.09.01 ごえんのお返しでございますライト文芸長編小説
ごえんのお返しでございます ごえんのお返しでございます【10】 <<はじめから読む! <【9】 聡子は逮捕され、篤久も、学校と警察の両方から事情を聞かれた。 刃傷沙汰を起こした聡子はもちろん悪いが、それを誘発したのは、篤久の複数人相手の異性交遊であることは、明らかだった。 生徒同士の事件に発展して... 2023.09.01 ごえんのお返しでございますライト文芸長編小説
ごえんのお返しでございます ごえんのお返しでございます【9】 <<はじめから読む! <【8】 五月の最終日。もうほとんど夏ではないか、という気温の中、僕は遅刻していた。 寝坊ではなく、腹痛でしばらくトイレから出られなかったという正当な理由だから、のんびりと歩いている。すでに担任には連絡済みだった。... 2023.08.31 ごえんのお返しでございますライト文芸長編小説
ごえんのお返しでございます ごえんのお返しでございます【8】 <<はじめから読む! <【7】 刺したり刺されたり、殺したり殺されたりする覚悟があれば、ハーレムはつくることができるらしい。 本当だろうか? 考えてみれば、ハーレムや後宮は、権力者のための施設だ。イスラーム帝国のスルタンしかり、日本や... 2023.08.30 ごえんのお返しでございますライト文芸長編小説
ごえんのお返しでございます ごえんのお返しでございます【7】 <<はじめから読む! <【6】 翌日、学校に現れた篤久は、ある意味クラスの話題をかっさらっていた。 「おはよう」 にこやかに挨拶をしているが、両手の指、全十本に包帯が巻かれていて、とてもじゃないが正気とは思えない。周りが心配するものの、... 2023.08.29 ごえんのお返しでございますライト文芸長編小説
ごえんのお返しでございます ごえんのお返しでございます【6】 <<はじめから読む! <【5】 糸屋に行ってから、一週間が経った。 放課後、僕の近くに寄ってきた篤久は、頭がお花畑状態らしい。ふわふわと夢見心地の目がとろんとしていて、言葉を選ばずに言うと、気持ち悪かった。 だが、どれほど気味が悪くて... 2023.08.28 ごえんのお返しでございますライト文芸長編小説