『Fire marks』(初瀬明生)

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インディーズ小説・漫画

そういえば、Amazonがセールをしているらしいです。

が、 最近はkindleしか活用していない私には、あまり関係のないお話でした。

ということで、アンリミテッドに登録して本をオトクに読みましょう!

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『Fire marks』

今日ご紹介する本は、こちら。

『Fire marks』(初瀬明生)

BL以外のものが読みたかったので直感で選びました。

ミステリ……

いや、ホラーかな!?

地方都市が舞台のオカルトミステリです。

謎の事件が連続していること以外は、いたって平和な街。
主人公の高校生、八坂茂は母と二人暮らしで、鬱屈した感情を溜め込んでいます。
なぜか自分にだけ見える煙の正体を知りたくて、ある日、地域の掲示板に書き込むと、反応が。
同じく煙が見えるという同学年の女子生徒・金内鳴海とともに、調査を進めていくと……?

これは個人的な好みなんですが、この手のオカルトっぽい話を調査するときは、断然男女バディが好きです。
同性同士でもいいんですけど、不気味っぽい感じが出るのは男女だと感じます。
それも大人じゃなくて、中高生なのがいいですね。
精神が不安定な感じが、物語とシンクロして読んでいるこちらも不安になっていきます。

特にヒロインの金内さんが、早い段階で「これは地雷物件なのでは……?」とわかります。
いや、表紙の時点ですでにわかりますけどね!
正体不明・原因不明の煙、街で頻発する毒物事件だけでなく、ヒロイン自身のストーカー気質なドキドキが加わって、物語が面白くなっています。

良心の欠如からいっても、彼女はサイコパス的な人物なのではないかと思います。
(事件の犯人もまた、サイコパスだと思いますが)

ところでサイコパスという言葉の使われ方が気に入らないときがあるので、自分が使うときは単純に「猟奇的な事件を起こしそうな精神病質者」という文脈では使わないようにしています。

『悪の教典』の実写映画を見たときに、主人公のハスミンが幻覚を見ている描写が多くて、げんなりしました。それはサイコパスとは言わない!!!

毒物事件と煙の話が絡み合い、夢中になって読みました。
犯人の告白によって冒頭のエピソードが「なるほどこれまたミスリード……」となりました。
ミステリには頻出の手法なので、自分が書くとなったら絶対にやりたいですね。

茂の憂鬱の原因である母親が、ヒロインと話したことで変わってしまったのに、一番ぞっとします。
煙が見えているとしたら、彼女は……。

またミステリが読みたいときに、他の作品も読みたい! という作者さんです。
初瀬明生さんのtwitterはこちら

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