白の九尾は月影の皇子に恋う(ミヤサトイツキ)

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レビュー

久しぶりにレビュー記事を投稿します。
夏はね、いろいろと他にお金を使うところがあったから、さ・・・・・・。

(もしかして4月頃に買った本、まだ積んでるのありませんか私)
心機一転、リセットして購入本のレビューを書いていきます。

「白の九尾は月影の皇子に恋う」(ミヤサトイツキ)

【あらすじ】自らの運命を変えるため故郷から逃げ出した九尾の紫春は、薬で正体を隠し人間の薬師として暮らしていた。ある日、偶然居合わせた青年の料理に毒が盛られているのに気付き声を掛けるが、逆に容疑者として捕縛され、青年の前で人々から忌避される九尾の姿に戻ってしまう! しかし大国・楊華の第二皇子を名乗る李貴という青年は、恐れるどころか、突然紫春に求婚してきて!? その後も紫春に付き纏い愛を囁く李貴に困惑するが、彼の一途な想いは紫春の孤独を次第に癒していき…。

「白の九尾は月影の皇子に恋う」あらすじより

中華でモフモフ。
ニコニコカドカワ祭り2022に合わせてルビー文庫ばかり4冊買ったのですが、うち3冊がモフモフ受けです。
いや、別にモフモフが超好きで全部揃えているとかそういうわけじゃなく、たまたまなんです。
新人作家さんの本を買ったら、偶然モフモフ祭りだっただけ。

ということで、作者のミヤサトイツキ先生は、第22回角川ルビー小説大賞で、読者賞を受賞されています。
この作品がデビュー作となります。
おめでとうございます。

受けの紫春は白尾という九尾の里でも特殊な扱いをされる、その名の通り白い尻尾をもつ青年。
髪が黒いのはいいとして、耳も黒なのに尻尾だけ白いのは珍しいですね。
もっと儚い系の受けかと思いきや、芯が強く、攻めの弱さや寂しさを許し、癒やすタイプの受けでした。
(これを私は聖女受けと呼ぶ)

攻めの李貴は、無表情・言葉足らずというまさしく「王子(皇子)攻めときたらこうだよね!」という人物像のように見えます。
身分の低い母から生まれたという育ちゆえに、周囲から疎んじられたり敵対視されたりで、感情を出さない・・・・・・というわりに愉快な男でした。
紫春に何回「可愛い」やそれに類する言葉を言ったか、数えてみればよかった。

攻めと受けの関係がどう進んでいくのかがBLの最大の醍醐味なんですが、どうも私はたまに、違うところにニヤニヤしてしまう人間で・・・・・・。
はい、そうです。
みんな大好き、軽口を叩き合う主従ですよ。
幼なじみの気安さもあり、ぽんぽん言葉が飛び交うの、本当に萌え。
主従としての一線を引きつつも、この攻め主従はお互いにそのラインをひょいひょい一歩ずつ越えて楽しんでいる節がありますね。

↑こちらの記事に好きな主従あります。

あまりにも言葉足らずが過ぎて、「違うそうじゃない!」ってなることが多いのですが、今回はその極みで……。
婚姻を結ぶのが愛ではなく打算なのでは? と受けに思わせてしまったのが・・・・・・。
もう、なかなかページ進まなくて。
進めないとハッピーエンドにならないのにね。
なんでだろうね。

いろいろ勉強にもなったな、と思うので、そちらはまた別にまとめたいと思います。

ところで三百年前の皇帝と白尾の青年のお話がめちゃくちゃ読みたいです。
落とし穴に皇帝落っことしてゲラゲラ笑う受け最高だし、「おもしれー狐」って惚れちゃう攻めも最高。
どうでしょう、ミヤサト先生? どっかで書きませんか?
(悲恋確定しているから無理かぁ・・・・・・)

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