君のことが好きで言えない①(みかみふみ)

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レビュー

マンガも好きなので、たまにはコミックスのレビューを。

「君のことが好きで言えない。(1)」(みかみふみ)

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主人公の上総は、幼なじみの歩のことが好き。
でもそれは、決して誰にも知られてはいけない秘密。
なぜならば、この世界の人々は、三十年前に落ちてきた隕石が放出する物質の影響で、同性しか愛せなくなっているから、異性愛者は異端なのだ――。

という設定で繰り広げられる青春少女漫画。
男女の幼なじみモノ大好物!

とにかくヒーローである歩が格好良い!
やっぱり恋愛モノは、主人公に感情移入して読むわけなので、お相手が魅力的じゃないと始まりませんね!
(と、自分に言い聞かせている)
ぶっきらぼうの無表情に見えて、実は主人公のことを大切に思っている。毎話、上総に向けるセリフに胸キュン。
そして距離感バグっているところにドキドキ。

上総の、

「誰にも言えない想いに何の意味があるんだろう」
「一方通行の好きはどこに行き着くんだろう」

という疑問は、たぶん、片思いを経験したことのある誰しもに覚えがあるんじゃないかと思います。
誰も彼もが、恋をしたら一直線に相手にアピールできるわけじゃない。
相手に恋人がいたり、自分に自信がなかったり。
好きだと口にすることが憚られる状況っていうのは、現実世界でも大いにあり得るし、身に覚えのある話。

設定がチャレンジ精神に溢れていて新しいことに目を引かれますが、恋愛感情って普遍的。
相手が異性だろうが同性だろうが、リアルに近い世界だろうが遠い世界だろうが、誰かを好きになるということは、こんなにも苦しくて切なくて、でも幸せなこと。

「恋がしたーい! 片思いのこのドキドキ感ほしーい!」という気持ちになりましたが、一応既婚者なので、恋愛小説を書くことに、このキュンキュンした気持ちを注ぎ込みたいと思います!

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