『幼きころ、大好きだったあの人は』(日野カルネ)

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令和BL小説グランプリ レビュー

本当は三本レビュー書きたかったんですけどね……!
pixivという時間泥棒に盗まれました。

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『幼きころ、大好きだったあの人は』

本日2本目のレビューは、BLグランプリより

『幼きころ、大好きだったあの人は』

戦国を舞台にした男たちの切ない短編集です。

日野さんはもう一作品、BLグランプリに応募されています。

↑の記事では、「ラブコメ作品の方が好きかも~」と言いましたが、撤回します。

切ない作品も、とてもいいじゃないか……!

時は戦国、天下取りを目指して群雄割拠の時代。
肥後の国には鬼と呼ばれる武将・菊池政朝がいた……。

菊池家にまつわる男たちの話が三編と、伊達家の表題作です。

菊池にまつわる話が全部悲しいんですよ。
病弱な若君と先祖代々菊池家の家臣の青年。
今は敵対することになった忍び同士。
最期まで兄らしくいようとする病床の男。
こうやって箇条書きにしても、幸せになれそうにないな……。


けれど、悲劇という感じがしないのは、彼らが皆、覚悟を決めた戦国の男だからでしょう。
自らの死を受け入れて、最期まで高潔に生きる姿は、格好いいの一言です。
三作目を読むと、政朝が病弱な末息子を自分の兄に重ね合わせていたのではないか。
書かれてはいないけれど、彼の悲しみはいかほどか……なんてことを考えます。

表題作も壮絶なんですが、こちらは時宗様のキャラクターもあり、ハッピーエンドでよかったです。
……ハッピーかな。うん、ハッピーハッピー。

これもっとたくさんの人に読んでもらいたいな~。

読み放題対象です。

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