『獣の閨に白く染まる』レビュー

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令和BL小説グランプリ レビュー

こんにちは。おうち引きこもり中にBLを読もう!(お前は書きなさい)
葉咲透織です。

「令和BL小説グランプリ」参加作品レビューをして、イベントを盛り上げようと勝手に一人で頑張っていますが、書き手の皆さんにもこの活動は伝わっていますでしょうか?

もしも、

「私の作品早くやってよ~!」という方がいらっしゃったら、twitterでリプなりDMなりいただければ、先に読みます。

月末まで、参加者はライバルであり仲間だとも思っています。

一緒に盛り上げていきましょう~。

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『獣の閨に白く染まる』をレビュー

さてさて、4冊目はこちらです。

『獣の閨に白く染まる 』(柚杏)

黒が貴い色とされる獣人(二足歩行の動物)と半獣(獣耳と尻尾を持つ人間)の国が舞台のファンタジーBLです。

これがもう、The・王道

黒が尊ばれる国で、白い狼の耳と尾を持って生まれてきたラルム。

「すぐに汚れてしまうから弱い色だ」と白色はいじめの対象となり、友人もいない彼は、祖父を亡くして天涯孤独になってしまい、後宮へと働きに出ます。

そこで出会ったのは、誰よりも貴く美しい黒の持ち主である、獣人の第二皇子・ユオ。

本心からユオに友情を感じながらも、身分の差を理由に身を引こうとするラルムも、後先考えずに王子という身分を考えずに彼に会いたいと願う(そしてラルムに余計なことを考えさせて本心が伝わらない)ユオも、「これこれ! この展開!」と期待通りにページをめくってしまいます。

私が一番好きなのは、ユオからの愛の告白を受けたラルムの反応です。

私だったら、ついセリフで「ほんとに……?」とか表現したくなるところです。
が、ラルムの仕草を丁寧に描写することで、読者がユオの視点で「ラルム可愛い」と感じられるようになっているので、ぜひとも味わってもらいたいです。

また、悪者がいないのも物語に流れる優しい空気感の要因だと思います。

ファンタジー小説だと特に顕著ですが、ひとり絶対的な悪者を出したくなりますよね。
(え? ならない? 私が特撮脳だからそう思うだけ?)

ユオもラルムも、それから他の登場人物も、みんな優しさで動いているのがわかります。

冒頭とラストに配された昔話も、幸せな読後感に繋がっていると思います。
特にラストの白い狼の言葉が好きなので、ご確認ください。

↑優しい王道ファンタジーはこちらから!

柚杏さんのtwitterはこちら

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拙作 『このキスは返品不可 』

も、もちろん無料です。

本日pixivに番外編ssをアップしました。

『この愛は一方通行』

受けが恋人にひどい目に遭わされる不憫な話です。

本編はハッピーエンドですので、ぜひとも!!

5冊目も読了しているので、明日か明後日アップしますね~。

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