『彼の口紅が消える頃』レビュー

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インディーズ小説・漫画

やることがなくて暇な時間は、kindleで読書を楽しもう! 

ということで、昨日も2冊読了しましたが、両方ともよかった……!
商業BLも好きですが、インディーズにもめちゃくちゃ面白い作品がいっぱいあるんだなあ! と、改めて感じています。

商業もインディーズも、たくさん読むならkindle unlimitedがオトク!

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『彼の口紅が消える頃』

昨日読了した一冊目がこちら!

『彼の口紅が消える頃』(結原華凜)

電子書籍を「面白そう~」とピックアップする基準って、人それぞれだと思うんです。

ランキング上位をぱらぱらって見る人もいれば、新着から探す人も。

今回私は、自作のページの下の「この本を読んでいる人は~」から選びました。

私、自萌えできる人なんです。
自分の書いた作品を一番楽しみにしている読者は私だ! と胸を張ることができます。
なので、私の作品を「お、面白そうじゃん」と思って読んでくれた人が、他に読んでいた本は面白いんじゃないかな~、って。

この予感がね~……まさしく、大・当・た・りでした!

恋愛体質のショウは、大学時代の親友・悠斗に想いを寄せていたことを、彼が結婚したときに自覚。傷心したまま久しぶりに訪れた新宿二丁目のクラブで、明るい色の鬘と真っ赤な口紅を塗った男と出会う。

って書くと、なんだかとても文学的。
冒頭は確かに「純文学BLだなぁ~」という雰囲気が漂っています。
お堅い訳ではなくて、比喩が洒落てて、「いいなあ~」と浸りながらのスタート。

女装(?)男のマキノと知り合い、交流を深めていく中での二人の掛け合いがとても軽妙で心地いいです。ゲイ男性同士のやり取りや考えていることが非常にリアルに感じました。
(私はヘテロ女性なので、リアルも何もないと言えばそうなんだけどさ!)

特にリアリティを感じたのは、

今まで知り合った男たちは大抵、中学か高校のときに、苗字で自分を呼ぶ友達に恋した経験があった。初恋は特別だ。だから苗字は人に呼ばせない。俺だってそうだ。

『彼の口紅が消える頃』本文

確かにそうだわ……と納得させられる考え方です。

そして今、引用部分書いてて思ったのですが、マキノは苗字なんですよね。
マキノの初恋相手のことを考えると、苗字で名乗った理由は、ショウの上記の考え方と同じなのでは……?
(初恋相手はおそらく、下の名前かなんかでマキノのことを呼ぶはず。少なくとも、「マキノ」とは呼ばない)
うーん、深い!

お互い好みではないけど惹かれあう、でもタチ同士だから何もない。
つかず離れずの友人づきあいが変わるのは、悠斗の存在が大きいです。

長い片思いを引きずる者同士が癒し、癒されていく様子がじんわりと優しく沁みます。
大きな事件は起こりません。ショウの心の変化に頷きながら読み込む、恋愛小説です。

とにかく二人のやりとりに注目してもらいたいんですが、ラストのマキノからのプレゼントがねぇ……! もう……! 可愛くて、めちゃくちゃにやけます。
あ、その前のゴム並べるショウも好きです。は~、たまらん! ごちそうさまです!

これ絶対読んで欲しいです。なんと6月まで100円です! 絶対損しない読書体験ができると保証します!!

結原華凛さんのWEBサイトはこちら

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