『Ωの教師』レビュー

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『Ωの教師』

本日のレビューはこちら!

Ωの教師 (リリーブルー)

「令和BL小説グランプリ」でもご一緒している、リリーブルーさんのオメガバース短編です。

「時間がないんだけど、ただただひたすらエロい小説が読みたい……」

という気分のときにうってつけの小説です。(どんな気分だ)

オメガでありながら、アルファの生徒ばかりが通う高校の教師をしている小坂愛出人。彼は発情の熱を収めるため、ある店を訪れる……

徹頭徹尾、調教エロスです。店にいたアルファの調教師・麓戸によって冷たくそして優しく嬲られる小坂が堕ちていく様が克明に綴られています。

最初は自分がオメガではあるものの、プライドを持って生きていた青年が快楽堕ちするのは、いいものです(清々しい顔で)。一夜の関係に過ぎない麓戸に惹かれてしまう、切なさなんかも……

しかしこの小説のぞわわ、とするところは後日談です。

ある程度までは予測していましたが、謎めいたラストシーンは尾を引いて、真相はいったいどこにあるんだろう……? 

オメガバース小説は設定もそれぞれ。

一般的にオメガ性は差別されていて……という話が多いですが、その度合いも千差万別です。

『Ωの教師』の社会は、その中でもガチガチの差別社会なので、一種のディストピア小説でもあるのかな……なんて考えたりもしました。

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