イーデスブックスさん主催、「第6回A-1グランプリ」&「第2回令和BL小説グランプリ」が8月に開催されます。
アマチュア作家ならジャンル問わず誰でも参加できるA-1とBL小説オンリーのBLグランプリ、電子書籍出版に興味のある方にはいいきっかけになると思います。
原稿〆切は7月29日で余裕があるので、興味のある方はぜひ。
私は7月末〆切の公募が2本あって、それぞれ長編と中編を書きあげなければならないので、完全新作では無理かな。6月に結果が出るBL中編がひとつあるので、それに加筆修正のうえ、短編一本書き下ろして参加するのが現実的な路線かもしれません。未定です。
kndle unlimitedなら、8月開催のイベント作品のほとんどを無料で読み放題になると思います。
『雨が降ったら仕事を休んで』
本題のレビューに入ります。今日ご紹介する作品はこちら。
『雨が降ったら仕事をやすんで』 (えりか書房)(楢川えりか)
これから訪れる梅雨の季節にぜひ読みたい、優しいBL小説です。
大らかで優しい攻めと繊細で頑張り屋の受けという、私の好きなカップリングです(たぶん誰も聞いちゃいない)。
仕事を頑張っていたら、ある日突然起きられなくなった主人公・八神。
無断欠勤を心苦しく思いつつ家でぼんやりしていたら、犬飼課長が見舞いにやってきて……という話。
とにかくこの、攻めキャラである犬飼課長が魅力的。
アフリカ帰りゆえか、それとも生来のものなのか、大らかすぎる。
仕事ができる変人奇人です。なんだかその辺にいそうなんだけど、絶対にいない。そんな感じの男。
そして彼が語るサファリの光景が、これまたいいんだなあ。
私はサファリパークにすら行ったことがない人間ですが、サファリの描写がリアルで、面白くて、「行ってみたい!」という気持ちになりました。
次元を隔てた読者ですらそう思うのですから、同じ次元にいる八神はもっとそう思うでしょう。
合間に挿入される写真も、想像を掻き立てます。
で、受けの八神は破天荒な課長に対して、私たちの隣にいそうな人。
なんなら、私たち自身なのかもしれない。
頑張り過ぎちゃう自分に気づかずに、壊れて初めて自分のもろさを知る。
恋愛に関しても重い自分が疎まれるのでは? と臆病になっている、泣き虫な彼。
すぐに泣いちゃいます。そして読んでいる私も涙腺よわよわなので、課長の優しい言葉に触れて、涙ぐみました。
八神を受け入れて包み、癒していく課長が本当に格好いいんだなぁ。
でもスパダリになりきれないのは、アラフォーのくせにちょっと子供っぽい一面があるからかな。そこが可愛くてぐっとくるのですが。
表題作のエピローグの課長の台詞、「続きは、星空の下でな」は、ここ最近では一番の胸きゅん台詞だったような気がします。八神と一緒にドキドキしました。
現代社会に疲弊したときに、何度でも読みたいBLです。
作者・楢川えりかさんのtwitterはこちら。ブログはこちら。
海外滞在の経験をつづったエッセイもkindleで出版されています。
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