大学生

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右手じゃ足りない(8)

<<1話から読む!<7話「先輩、ここいいですか?」 明るい声音に、祥郎は味噌汁を飲んでいた手を止めて、顔を上げた。「もちろん」と、飛鳥に着席を促した。「ありがとうございます」 いただきます、と両手をきちんと合わせてから、飛鳥は煮物に箸を伸ば...
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保護中: 右手じゃ足りない(7)

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右手じゃ足りない(6)

<<1話から読む!<5話 お任せします、という言葉どおりに、祥郎は新宿の街を連れ回した。 美容院の予約から、飛鳥に似合いそうなブランドの情報収集、昼に何を食べるかというところまで、全部祥郎が決めた。「こんなに食べられるかな……」 大きなサイ...
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右手じゃ足りない(5)

<<1話を読む!<<4話 自分の手や顔を拭いて、飛鳥の下肢も丁寧に清めた後、祥郎の身を焼いたのは、罪悪感だった。(やばいって……どう考えても、やりすぎだって……) 熱が冷め、自分の行動をよく振り返れば、勃起不良の改善を手伝う、という領域は超...
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右手じゃ足りない(3)

<<1話から読む!<<2話 ぐすぐすと鼻を鳴らして泣く飛鳥は、また新たな顔で、祥郎の目を惹きつける。 人見知りで大人しく、根暗な青年ではない。先輩に食ってかかる生意気な青年でもない。「ほら。まずはズボン穿こう。な?」 言葉だけではなく、祥郎...
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右手じゃ足りない(2)

<<1話から読む! 手元に水着の女性の写真集を置いておくことに、飛鳥が耐えきれなくなるのではないか。 祥郎は期待して、三日待った。 しかし、飛鳥は祥郎の顔を見るなり、逃げ出してしまった。背中を丸め、挨拶のひとつもない。文字通り脱兎のごとく、...
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右手じゃ足りない(1)

「汚らわしい!」 坂城さかき祥郎よしろうが、時任ときとう飛鳥あすかの声をきちんと聞いたのは、それが初めてだった。 勿論、存在は認識していた。飛鳥だけではなく、上京したての一年生たちを一人一人気に留めておくのは、この「北洋寮」の寮長として当然...
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