バディ

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ライト文芸

断頭台の友よ(20)

<<はじめから読む!<19話 非番である同僚を尋ねると、思った以上に歓迎された。狭い応接室に通され、特別なときにしか出さないという茶と茶請けが提供される。あまりの歓待に目を白黒させたクレマンに、同僚はこそこそと耳打ちをした。「こないだのクス...
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断頭台の友よ(19)

<<はじめから読む!<18話「被害者の人数の割に、資料が少ないような気がする」 クレマンも感じていた当然の疑問に、オズヴァルトも行きついていた。上司から引き継いだ資料を見たときは、思わず「これだけですか?」と尋ねてしまったくらいだ。イヴォン...
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断頭台の友よ(18)

<<はじめから読む!<17話 捜査権を委任してもらうことは、覚悟していたよりも簡単であった。思わず拍子抜けした。 首斬り鬼の犠牲者が出続けていることについて、上層部からも聞き込み先の住民からも非難され、辟易していたのだろう。気に入らない上司...
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断頭台の友よ(17)

<<はじめから読む!<16話「クレマン。どうか俺にも、捜査の手伝いをさせてほしい」「オズヴァルト……」 婚約者の首を悲しげに見守っていたオズヴァルトが、頭を下げた。顔を上げてくれと声をかけるが、彼は頑として譲らなかった。クレマンが了承の返事...
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断頭台の友よ(16)

<<はじめから読む!<15話「バロー嬢は……生きたまま、首を斬り落とされた可能性が、非常に高い」 オズヴァルトが隣で息をのむのを感じた。首斬り殺人という衝撃的な事件であるが、当然、他の手段で殺害をしてから首だけ斬ったのだと思うではないか。ク...
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断頭台の友よ(15)

<<はじめから読む!<14話 クレマンが口を塞いだのは、見覚えがあり過ぎるからだった。首のない死体は、何ら珍しいものではない。処刑という場面においては。ただ、若い娘の部屋と、首なし死体は、そう、ちぐはぐで気持ちが悪いのだ。女の死刑囚がいない...
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断頭台の友よ(14)

<<はじめから読む!<13話「血は見慣れているだろうけれど」 オズヴァルトはそう前置きした。クレマンは頷きかけて、慌てて首を横に振る。捜査官と言っても、クレマンには医者という仕事もあれば、誰にも明かしてはいないが、処刑人としての仕事もある。...
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断頭台の友よ(13)

<<はじめから読む!<12話 バロー商会は、糸や布を扱う卸業だ。だからこそ、マイユ家との取引があり、三男坊の婿入り先に選ばれた。その邸宅は王都の三番通りと呼ばれる、裕福な商家が立ち並ぶ場所にあった。何度か訪れたことのあるマイユ邸と比べれば、...
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断頭台の友よ(12)

<<はじめから読む!<11話 食事もそこそこに放り出し、クレマンはブリジットに出かける旨を伝えた。それから、自分のものとブリジットのものと、喪服の準備をしておくように言った。 彼女はいったい誰が、という顔をしたが、憔悴しきっているわりに、目...
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断頭台の友よ(11)

<<はじめから読む!<10話「口に合わないかい?」「いいや……この間参加した舞踏会の食事よりも、よほど美味いのは、知っているよ」 オズヴァルトは、女性のドレスや宝飾品の製作・販売を行う大店、マイユ商会の三男坊だ。上の二人とは母親が違うことは...
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