年下攻め

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恋愛詐欺師は愛を知らない(18)

<<はじめから読む!<17話 八月十八日、午後五時四十五分。もうすでに劇場には、客が入っている。あと十五分で、初舞台の幕が開く。 舞台袖で深呼吸をしていた薫は、突如後ろから肩を叩かれて、びくっと跳ねた。振り返ると、仁が笑っていた。「ずいぶん...
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恋愛詐欺師は愛を知らない(17)

<<はじめから読む!<16話 イレギュラーとはいえ、実際の舞台に立つことになると、仁は今まで以上に厳しかった。少しでも気を抜くと、「ストップ!」と声をかけられ、懇々と演技の意図を尋ねられる。 薫の中で明確な理由があれば、仁は何も言わない。だ...
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恋愛詐欺師は愛を知らない(16)

<<はじめから読む!<15話 薫は仁から、過去公演の台本を借りた。台詞を覚えるのではなく、人物の掘り下げを深いものにしようと思ってのことである。 セリフとト書きは、点だ。言葉や行動に至る理由、心の動きで、点同士を繋いでいく。すると、一本の線...
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恋愛詐欺師は愛を知らない(15)

<<はじめから読む!<14話『もう! あなたってば、いつもそう! 仕事仕事で、あたしの気持ちなんて、ひとっつも考えてくれない!』『じゃあ言わせてもらうけどな、俺がそうやって、必死に稼いだ金を、お前は何に使ってるんだよ!』 二人の怒鳴り合いに...
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恋愛詐欺師は愛を知らない(14)

<<はじめから読む!<13話 金曜の夜の街は賑やかだった。それでも、渋谷や新宿などに比べれば、この南青山エリアは「大人の遊び場」という雰囲気で、落ち着いた賑わいだ。 駅から歩いて七分、ややわかりにくい裏通りに、目当ての店は、ひっそりと建って...
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恋愛詐欺師は愛を知らない(13)

<<はじめから読む!<12話 ピンク色の毛玉は、薫の部屋の一部になっている。その後のデートで手に入れた、ささやかな土産物も、きちんと棚に飾ってある。そのひとつひとつに思い出が詰まっている。 きっかけはぬいぐるみという、些細な物だったけれど、...
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恋愛詐欺師は愛を知らない(12)

<<はじめから読む!<11話 別に欲しかったわけではないが、苦労をしてゲットしたぬいぐるみには、愛着が湧く。 目に痛いショッキングピンクの毛玉を、ぎゅっと抱き締めての帰り道、薫は立ち止まった。夕日の中で、先に歩いていた遼佑が振り返る。「遼佑...
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恋愛詐欺師は愛を知らない(11)

<<はじめから読む!<10話 薫が不細工なぬいぐるみを手に入れたのは、遼佑とのデートを続けていた、四月のことだった。 デート費用は静持ちとはいえ、彼女もまだ学生の身だ。あまり世話にはなりたくない。ただでさえ、遼佑の身辺調査で、大金をはたいて...
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恋愛詐欺師は愛を知らない(10)

<<はじめから読む!<9話 帰宅して、夕飯を食べるのも早々に、薫はベッドに横になった。稽古に参加した後はいつも、心地よい疲労感に包まれるのに、今日は違った。 土日も多目的ルームを予約することができたから、レッスンをすることになった。だが仁は...
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恋愛詐欺師は愛を知らない(9)

<<はじめから読む!<8話 三日もすれば、殴られた頬の痣は薄くなり、痛みもほとんどなくなった。鏡の中の顔は、怪我をする前と相違なく、ほっとした。 放課後、友人たちと別れた薫は、色とりどりの傘の間を縫って、駅へ向かった。家とは逆方向の電車に乗...
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